「LINEは社会への影響力が絶大であることを自覚すべき」50万部突破『スマホ脳』の著者が警告

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 8月11日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『スマホ脳』が獲得した。
 第2位は『老いる意味 うつ、勇気、夢』。第3位は『どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―』となった。

 1位の『スマホ脳』は発売から9ヶ月で発行部数50万部を超え、社会現象となっているベストセラー。スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンさんがデジタル・デバイスの使いすぎに警鐘を鳴らした一冊。同書では最新の研究成果を紐解きながら、スマホから与えられる刺激に脳が依存してしまい、体や心に様々な悪影響を及ぼすことを解説している。

 ハンセンさんは7月LINE株式会社が運営するウェブメディアBLOGOSのインタビューに応じた。ハンセンさんはLINEなどのデジタルプロダクトは、現代では道路や橋などと同じ社会インフラの役割を担っていると評しながら、《一方、あなた方が手に入れた情報やニュースをどのように使うのかで社会が良い方向にも悪い方向にも転ぶ可能性があります。LINEの影響力が絶大であること。そのことを社員ひとりひとりが心得ておくことが重要です。》と語っている。
https://blogos.com/article/549194/

1位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。(新潮社ウェブサイトより)

2位『老いる意味 うつ、勇気、夢』森村誠一[著](中央公論新社)

老後は勇気をなくして乗り切れない。今までの人生の経験を凝縮して明日に立ち向かう。老後は良いことばかりではない、思わぬ病気もする。老人性鬱病を告白し克服した作家の壮絶な闘い。老後の生き方の意味を提言する森村誠一渾身の話題作。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―』宮口幸治[著](新潮社)

「頑張る人を応援します」。世間ではそんなメッセージがよく流されるが、実は「どうしても頑張れない人たち」が一定数存在していることは、あまり知られていない。彼らはサボっているわけではない。頑張り方がわからず、苦しんでいるのだ。大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』に続き、困っている人たちを適切な支援につなげるための知識とメソッドを、児童精神科医が説く。(新潮社ウェブサイトより)

4位『無理ゲー社会』橘玲[著](小学館)

5位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

6位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

7位『知らないと恥をかく世界の大問題12 世界のリーダー、決断の行方』池上彰[著](KADOKAWA)

8位『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子[著](文藝春秋)

9位『生物はなぜ死ぬのか』小林武彦[著](講談社)

10位『決断力 誰もが納得する結論の導き方』橋下徹[著](PHP研究所)

〈新書ランキング 8月11日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年8月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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