『ヴァイタル・サイン』南杏子著

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ヴァイタル・サイン

『ヴァイタル・サイン』

著者
南 杏子 [著]
出版社
小学館
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784093866200
発売日
2021/08/18
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『ヴァイタル・サイン』南杏子著

[レビュアー] 産経新聞社

看護師になって10年の素野子(そのこ)は東京の病院で死と隣り合わせの高齢者が多い病棟に勤務。過酷なシフトで疲弊し、時に患者やその家族から理不尽な扱いを受けるなどストレスも大きい。ある日、担当患者が誤嚥(ごえん)性肺炎を起こし、素野子は患者の娘からののしられる。

医師で作家の著者が、「たくさんの生老病死があって、それらが常に動いて」いる病院を舞台に、患者らに寄り添い続ける看護師の姿を描く医療エンタメ小説。物語から力をもらうとともに、「医療者は自分のことを二の次にしやすいもの」という言葉に、コロナ禍の医療従事者への思いを新たにした。(小学館・1760円)

産経新聞
2021年9月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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