日本の主権と資産は「売国ビジネス」によって奪われている 進む『デジタル・ファシズム』に警鐘を鳴らした一冊に注目[新書ベストセラー]

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 10月5日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『アホか。』が獲得した。
 第2位は『ケーキの切れない非行少年たち』。第3位は『老いる意味 うつ、勇気、夢』となった。

 4位以下で注目は4位にランクインした『デジタル・ファシズム  日本の資産と主権が消える』。国際ジャーナリストの堤未果さんがデジタル化の名の下に進む「売国ビジネス」に警鐘を鳴らした一冊。売国ビジネスとは物々しい言葉だが、デジタル化の掛け声とともに日本の心臓部を担うITシステムが米中両大国のIT企業に、あっさりと奪われようとしている現実をあらわしたもの。デジタルをめぐって各国が争いを繰り広げるなか、日本はというと危機意識も低いままに他国発のツールやシステムを導入し、大切な資産と主権を明け渡してしまっている。堤さんはデジタル革命の正体を理解し、日本の主権とマネー、教育を守るべきと訴えている。

1位『アホか。』百田尚樹[著](新潮社)

日々のニュースを眺めていると、出るわ出るわ、アホのオンパレード。腹立たしいほど考えなしの国会議員、欲望がこじれて独自の進化を遂げた変態、動機と行動がズレすぎた理解できない犯人……。「アホちゃうか」と呆れ返るような事件から、「アホか!」と怒鳴りつけたくなるような事件、「アホ丸出しやで」と笑ってしまうような事件まで。面白さに命を懸ける人気作家が思わず唸って書き留めた、92のアホ事件簿。(新潮社ウェブサイトより)

2位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

3位『老いる意味 うつ、勇気、夢』森村誠一[著](中央公論新社)

老後は勇気をなくして乗り切れない。今までの人生の経験を凝縮して明日に立ち向かう。老後は良いことばかりではない、思わぬ病気もする。老人性鬱病を告白し克服した作家の壮絶な闘い。老後の生き方の意味を提言する森村誠一渾身の話題作。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『デジタル・ファシズム  日本の資産と主権が消える』堤未果[著](NHK出版)

5位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳][著](新潮社)

6位『会社がなくなる!』丹羽宇一郎[著](講談社)

7位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

8位『新型コロナワクチン 本当の「真実」』宮坂昌之[著](講談社)

9位『コロナとワクチンの全貌』小林よしのり[著]井上正康[著](小学館)

10位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

〈新書ランキング 10月5日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年10月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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