行動の指針は全て「落合博満ならどうする?」になってしまった! 『嫌われた監督』の謎に迫った一冊に要注意[ノンフィクションベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 10月19日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』が獲得した。
 第2位は『老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88』。第3位は『おかあさんライフ。 毎日一緒におさんぽ編』となった。

 1位の『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』はフロントやマスコミからは嫌われた元中日ドラゴンズの監督、落合博満氏の実像に迫ったノンフィクション作品。当時ドラゴンズの番記者を務めていた鈴木忠平さんが、落合監督のもとで活躍した選手にスポットを当てながら、彼らに対し落合氏が真摯に向き合い、一人一人をすくい上げ、プロとして人間として育てていく姿を描いている。

 弁護士の角田龍平さんは《本書は、落合の不可解な言動を真に理解しようと努めた選手と著者が、8年かけて集団でなく個としてプロフェッショナリズムに覚醒する成長譚である。落合を巡る謎も次々と解明されていく。》と解説。さらに《本書を読んでからというもの、行動の指針は全て「落合博満ならどうする?」》と大きな影響を受けてしまったと告白している。

1位『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』鈴木忠平[著](文藝春秋)

なぜ 語らないのか。 なぜ 俯いて歩くのか。 なぜ いつも独りなのか。 そしてなぜ 嫌われるのか――。  中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。それでもなぜ、落合博満はフロントや野球ファン、マスコミから厳しい目線を浴び続けたのか。秘密主義的な取材ルールを設け、マスコミには黙して語らず、そして日本シリーズで完全試合達成目前の投手を替える非情な采配……。そこに込められた深謀遠慮に影響を受け、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった12人の男たちの証言から、異端の名将の実像に迫る。 「週刊文春」連載時より大反響の傑作ノンフィクション、遂に書籍化!(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88』樋口恵子[著](中央公論新社)

老年よ、大志とサイフを抱け! 88歳のヒグチさんの日常は初めてづくしの大冒険。トイレ閉じ込め事件から介護、終活問題まで、人生100年時代を照らす「知恵とユーモア」がつまったエッセイ(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『おかあさんライフ。 毎日一緒におさんぽ編』たかぎなおこ[著](KADOKAWA)

あたふた☆育児ライフ第二弾!幼稚園入園までの濃~い親子時間 正直ヘトヘトだけど、どっこい楽しい! 娘1歳9か月から幼稚園入園までの濃~い親子時間  長年ひとりぐらしを満喫してきた大人気イラストレーターたかぎなおこが、40代にして結婚・妊娠・出産! あたふたな子育ての日々をたっぷり味わえる、ファン待望のコミックエッセイ第二弾。娘・むーちゃん1歳9か月から幼稚園入園までの家族の記録がギュッと詰まった1冊です。(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

4位『もしあと1年で人生が終わるとしたら』小澤竹俊[著](アスコム)

5位『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』諏内えみ[著](ダイヤモンド社)

6位『ぼく モグラ キツネ 馬』チャーリー・マッケジー[著]川村元気[訳](飛鳥新社)

7位『星ひとみの天星術』星ひとみ[著](幻冬舎)

8位『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』山本健人[著](ダイヤモンド社)

9位『進め!僕の姉ちゃん』益田ミリ[著](マガジンハウス)

10位『「育ちがいい人」だけが知っていること』諏内えみ[著](ダイヤモンド社)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 10月19日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年10月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク