衆院選を前に『岸田ビジョン 分断から協調へ』が新書ベストセラーランキング上位に

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 10月26日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』が獲得した。
 第2位は『岸田ビジョン 分断から協調へ』。第3位は『人新世の「資本論」』となった。

 2位の『岸田ビジョン 分断から協調へ』は2020年9月に出版された単行本の改訂新書版。約ひと月前の自民党総裁選の時期には、直近に発売された高市早苗政調会長の著書『美しく、強く、成長する国へ。―私の「日本経済強靱化計画」―』(ワック)や、河野太郎広報本部長の『日本を前に進める』(PHP研究所)がベストセラーランキング上位に登場し話題となるなか、『岸田ビジョン』は一年前の刊行ということもあり、目立つことはなかった。しかし岸田氏が晴れて自民党総裁となり、31日投開票の衆院選を目前に新書化された同書は一気に注目を浴びている。今回の自民党の政権公約は「岸田カラーはどこいった?」とも揶揄されるが、党を率いる総裁がどのような考え方を持っているのか、よくわかる一冊となっている。

1位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、 その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

2位『岸田ビジョン 分断から協調へ』岸田文雄[著](講談社)

なぜ政治家を志したのか。差別を憎み、理不尽を疑う心はどこから芽生えたのか。日本政治にいまも内在する悪弊とは何か。その一方で、長く守り抜いていかなければいけない価値とは。政治家人生を懸けた、渾身の一冊。(講談社ウェブサイトより抜粋)

3位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!(集英社ウェブサイトより)

4位『デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える』堤未果[著](NHK出版)

5位『アホか。』百田尚樹[著](新潮社)

6位『老いる意味 うつ、勇気、夢』森村誠一[著](中央公論新社)

7位『会社がなくなる!』丹羽宇一郎[著](講談社)

8位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

9位『東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義』立花隆[著](文藝春秋)

10位『三好一族―戦国最初の「天下人」』天野忠幸[著](中央公論新社)

〈新書ランキング 10月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年10月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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