人類の歴史を24時間に例えると、スマホ・PC・ネットのあるデジタル社会は1秒足らず[新書ベストセラー]

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 12月14日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』が獲得した。
 第2位は「最強脳 ―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―」。第3位は『寂聴 九十七歳の遺言』となった。

 2位の『最強脳』はスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン氏による「脳力強化バイブル」。前作『スマホ脳』は12月1日に発表されたトーハン調べの「2021年 年間ベストセラー」で新書部門1位を獲得している。ハンセン氏は『スマホ脳』で人間の脳は狩猟採集生活をしていた1万年前と変わっていないと主張した。『最強脳』では人間の進化の歴史を24時間に例え、狩猟生活が0時から23時40分までを占めていると解説。そこでようやく農耕生活がはじまり、23時59分40秒に産業革命、デジタル化がはじまったのは23時59分59秒だという。これでは私たちの脳がデジタル社会に追いついていないのも当たり前、と解説する。そのうえで私たちの脳は狩猟生活に最も適したかたちに進化しているため、運動をすることで集中力と記憶力がアップすると述べる。それを踏まえたうえで脳の力を引き出すために最適な具体的な生活方法や運動習慣について解説している。

1位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

2位『最強脳―「スマホ脳」ハンセン先生の特別授業―』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[著](新潮社)

コロナ禍で自宅時間が増え、大人も子供もスマホやパソコン、ゲームやSNSに費やす時間が増えていませんか?欧米では運動不足や睡眠不足、うつになる児童や若者の増加が問題になっています。記憶力や集中力の低下、成績悪化、心の病まで引き起こす、そんな毎日を一変させる方法をベストセラー『スマホ脳』のハンセン先生が教えます。教育大国スウェーデンの教育現場を変えた、簡単なのに科学的な方法とは!?(新潮社ウェブサイトより)

3位『寂聴 九十七歳の遺言』瀬戸内寂聴[著](朝日新聞出版)

「死についても楽しく考えた方がいい」。私たちはひとり生まれ、ひとり死ぬ。常に変わりゆく。だから、いくつになってもだれかを愛することは「有り難い」奇跡──私たちは人生の最後にどう救われるか。生きる幸せ、死ぬ喜び。魂のメッセージ。(朝日新聞出版ウェブサイトより)

4位『老人支配国家 日本の危機』エマニュエル・トッド[著](文藝春秋)

5位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[著](新潮社)

6位『世界のニュースを日本人は何も知らない3 – 大変革期にやりたい放題の海外事情 -』谷本真由美[著](ワニブックス)

7位『太平洋戦争への道 1931-1941』保阪正康[編著]半藤一利[著]加藤陽子[著](NHK出版)

8位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

9位『老いる意味 うつ、勇気、夢』森村誠一[著](中央公論新社)

10位『北条氏の時代』本郷和人[著](文藝春秋)

〈新書ランキング 12月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年12月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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