「こんな作品が読みたい!」 新潮ミステリー大賞の予選委員が教える、投稿原稿の「ABC」

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新潮ミステリー大賞の下読みぶっちゃけ座談会!

文学賞の選評では最終候補作品について様々な意見が交わされるが、そこまでたどり着くことができるのは応募作の中でもごくわずか。
どんな作品なら一次選考、二次選考を突破できるのか――。
今回は新潮ミステリー大賞で長年選考に携わってきた三人にその極意を訊いた。
座談会を通じて得られた「応募原稿の八箇条」も必見です!!

 ***

予選委員がまず伝えたいこと

―今日はときわ書房本店の宇田川拓也さん、ミステリ評論家の千街晶之さんにご参加いただきました。弊社からは、本賞に立ち上げから関わり、昨年『書きたい人のためのミステリ入門』を上梓した編集者の新井久幸も出席します。この稿の最後で読者の実になる「応募原稿の八箇条」をご提案すべく、選考の裏側を伺えればと思います。

新井(編集者) お二人には本賞の第一回から一次選考に参加していただいています。これまで、下読みであげた作品が大賞を受賞したことはありますか。

宇田川(書店員) 第一回で大賞を受賞された彩藤アザミさんの『サナキの森』は一次選考で読みましたね。前回の最終候補作品も、一つ入っていました。

千街(書評家) 私は大賞受賞作はないけれど、最終候補作なら何度かあります。

新井 毎年二十作から三十作近く読んでいても、大賞受賞作とはなかなか出会えないんですね。長年下読みをされているお二人から見て、応募原稿がまず守るべきはどんなことでしょうか。

宇田川 募集要項をきちんと読む、ということですね。

千街 それは絶対です。そしてこれが意外と重要。

新井 確かに枚数が足りていなかったり、二重投稿であったり、募集要項を守っていない作品は意外とありますね。事務局には「できたところまで送ります」とか、締切後に「ここ差し替えてください」といった連絡が来ることもあります。応募規定を満たしていないものは選考の対象外ですし、締切を過ぎたら翌年に回します。そして選考に関しては、応募された原稿がすべて、です。

宇田川 初めて賞の下読みをやると決まったとき、ルールや作法はめちゃめちゃなのに、面白さは抜きん出ている、なんて作品も来るんじゃないかと期待したんです。だけど、全くそんなことはなかった……。選考ではちゃんとした作品が、ちゃんと上に行くんだと学びました。

新井 新潮ミステリー大賞は、原稿を印刷された状態で送ってもらうようにしています。お二人は体裁の面で気になるところはありますか。

宇田川 文章が読みやすいように、印刷してほしい‼

千街 応募原稿にはいろんなスタイルがあります。中には、字や行の間隔が空いていて余白だらけだったり、逆にページの上から下までぎっちりと文字が並んでいたりするものも。読みづらいと感じてしまうことも多いです。

宇田川 原稿用紙フォーマットの人は結構いますよね。作文用紙のような。それに、文章記号の使い方も気になります。三点リーダーを一字ずつ「・・・」と書いていたり、ダッシュや括弧の使い方が変だったり。表記のルールはネットで検索すればすぐにわかるはずなので、それらを踏まえて書いてもらいたいです。

新井 そしてとにかく誤字脱字を減らすこと。今時のワープロソフトには校正機能があります。それを使ってみるだけでいろいろと解決することはあると思うんだけど……。

宇田川 そういう細かいことに読み手はひっかかっちゃうんですよね。

千街 そうなんです。物語の世界にのめり込もうとしているのに、その度に現実に引き戻されてしまう。誤字脱字の怖さはそこです。作品を楽しみきれなくなってしまう。

新井 まずは基盤の部分をしっかりと固めてもらいたいですね。

推敲と第三者の目が作品を救う

新井 とある作家はデビュー作を書き上げてから一年間推敲して、新人賞に応募したと言います。

宇田川 それはすごいですね! でも大事なことです。

新井 一年とまでは言わないけれど、作品を早めに書き上げて、時間をおいて読み直してほしいとは思いますね。少なくとも締切の三カ月前くらいには書き上げておいた方がいい。

千街 可能であれば応募前に一度、周りの人に読んでもらうといいと思います。

新井 それはすごく大事なことです! 最終候補になった人でも、そうしている人はあまりいません。

千街 誤字脱字や人名の取り違えといった初歩的なミスは、誰でも見つけられます。ここの文章はくどく感じられるとか、印象評価を聞くことでも大きな発見があるはずです。

新井 書きたいと思った内容が読み手にちゃんと伝わっているかは、自分ではわからないですからね。

宇田川 超かっこいい言い回しができたぜ! と思っても、客観的に見ると滑ってしまって、本来の意図が全然伝わっていない、なんてことも。

新井 漢字の使い方にも同じことが言えますね。ワープロで書いていると、変換候補にかっこいい並びの漢字が出てくる。使いたくなっちゃう気持ちはわかるんだけど、読み手にとってはそれが読みづらかったり、そもそも読めなかったりします。

千街 特殊な読み方をする人名や固有名詞にルビが振られず、わからないまま読み進めるのも大きなストレスになります。読みながら「この人の名前はなんて読むんだろう」と考え続けていると、お話に集中できません。

新井 応募原稿に登場人物一覧をつけてもらっているのはそういう理由もあるんです。ただ人物紹介に「犯人」とは書かないでほしいかな。

宇田川 それは親切すぎますね(笑)。

新井 梗概も、一気に読みきれない時に、後から思い出しやすくするためのもの。すべてはより読みやすく、物語を楽しみやすくするためのものなので、全編を通じてその意識を持っていてもらいたいです。エンターテインメントを作っている以上、応募原稿の段階から読む人の存在を意識してほしい。

千街 そのためにも、やはり第三者に読んでもらうのは大事なことですね。

「ミステリ」との正しい距離感

―募集要項にのっとって早めに原稿を書き、さらに第三者の目を通して推敲を重ねていく。これはどのジャンルの、どの新人賞にも通じるお話ですね。

それではミステリの新人賞だからこそ、守ってほしい決まりごとはあるのでしょうか。

宇田川 一次選考の時点では、「ミステリだから」と意識することは正直そこまでないですね……。

千街 一次では、どこか一箇所強く推せるならマイナスがあってもあげよう、と思っているからではないでしょうか。この賞の一次選考では、作品をABCの三段階で評価します。そこでAをつけるには、なんでもいいから他の作品にはない個性が必要。文章力など一定の前提条件はありますが、発想でも、人物描写でも、今までのミステリでは見たことのない、その人にしか書けない斬新な要素があることが一次選考突破の鍵だと思います。

宇田川 それはおっしゃる通りですね。彩藤アザミさんの『サナキの森』もそうでした。一次選考を通したのは、主人公の女の子のキャラクターやライトなテイストがすごく良かったからです。この作品にしかない強みがあったから推せたんですよね。

 手元に届く数十作のうち、絶対に数作は上にあげる。そうすると、一つでもプロと肩を並べられそうな要素を持っているものを選びたくなります。

千街 マイナスよりプラスを探すのが一次選考ですよね。

宇田川 あと、誤ったミステリ像を追ってしまっている作品も多いです。警視庁捜査一課を出さないと警察小説が成り立たないわけじゃないんです。むしろそういう「どこかで見たことのあるミステリ」からいかに離れてオリジナリティを出せるかを、私たちは期待しています。

千街 ただそれは、「何を送ってもいい」ということではありません。そこが難しいところです。新潮「ミステリー」大賞なのだから、最低限のルールとしてミステリを送ってきてほしいとは思います。

新井 「ミステリってどんな作品ですか」と問い合わせをもらうこともよくあります。そういう質問には「謎がページをめくる力になっているといいですね」と答えている。ものすごく凝った仕掛けを用意するまではいかなくても、「どうなるんだろう」「なんでなんだろう」という謎は描かれていてほしい。

 そしてその謎を、きちんと伏線を張って解決してほしい。「そうだったのか!」と目から鱗の快感を味わいたいですから。どんな作品でも、そういったわくわくとハラハラはほしいなと思います。

千街 青春小説としては楽しく読めるんだけど、ミステリの要素は全くないなんてこともある。そういう場合は残念ながら、上にはあげられません。自分がどんな賞に応募しているのかは、やはり意識してほしいと思います。

作品は長いほど難易度が上がる

千街 誤った認識といえば、ミステリは長いほうが読みごたえがあっていいと考えている応募者も多いのかもしれません。でもそれは少し前の時代の話だと思います。物語にはそれに合った長さというものがあるので、書き手はそれを見極めなければならない。

宇田川 面白くて長いのは大歓迎なんですけどね。

新井 それがいちばん難しいんですよ。特にミステリは先の展開を知りたいという気持ちがページをめくる大きな原動力となりますから、長くて話の展開が遅いと読者は面白く感じにくくなってしまいます。

千街 下読みの立場としては、この賞もそろそろ上限枚数を決めた方がいいんじゃないかな、なんて思います。

新井 以前、新潮ミステリー倶楽部賞という賞をやっていた頃、上限枚数は千枚でした。そうしたら届く原稿のほとんどは九百枚以上だったんです。なんでも、応募する人たちの間では「上限の九割くらいまで書け」という“ノウハウ”があるらしくて……。そこで、ホラーサスペンス大賞の立ち上げの際に上限枚数の規定をなくしてみたら、四百枚から五百枚程度がほとんどでした。「なんだ、上限ないほうが内容に見合った枚数になるんだ」と思ったんですよね。

 だから、長いものを求めているわけではないんです。その作品にあった長さで書いてほしいなと思います。

宇田川 例えば、「この会話、いるのかなあ」と疑問に思うセリフのやりとりって結構多い。そういう会話には必然性がないから、「このキャラはこの場面でそんなことを言うのかな」「この時代にそんな口調でしゃべるのかな」といったちぐはぐも生みやすい。物語には、そこで語られるべきセリフがあると思うんです。

千街 会話も地の文も引き伸ばし感があると辛いですね。

新井 どっちにしたって、本筋に関係のない話はだいたい省いて大丈夫だと思います。

千街 特に歴史ミステリ系は調べたことをすべて書こうとしてしまって、本筋から離れてしまう作品が多いように思います。頑張って調べたことは伝わってきても、それが物語の読みやすさを損ねてしまっては元も子もありません。

新井 ちゃんと調べているかどうかは、節々から迸ってくるから大丈夫。読者を信じてほしいですね。逆に、適当に書いていると読み手にバレます(笑)。

宇田川 あとはユーモアとエロ! これはセンスと技倆が問われるので軽々に取り入れちゃいけません!

千街 ミステリにはエロを入れなくてはいけないと思い込んでいる人が、一定数いますよね。特に年配の応募者。

宇田川 本人は面白い、かっこいい、と思っていても、第三者が読んでみると滑っていることは本当に多いんです。その要素は作品に必要なのか、よくよく考えてみてほしい。

新井 長い作品は読むうちに前半の内容を忘れてしまったりして、どんどんお話を楽しむのが難しくなる。長くても読者を飽きさせないのは、かなり高度な技術なんです。原稿が長くなることで、作品に求められるハードルはぐっと高くなると思っていた方がいい。ミステリに限らず、ですが。


特殊設定ミステリのハードルは高い

―物語におけるリアリティの有無については、皆さんはどうお考えでしょうか。

宇田川 正直なところ、私はあまり重視してはいません。ノンフィクションではないのだから、こんな人は現実にはいないけど、小説の中では魅力的なキャラクターというのがいてもいいと思うんです。

千街 逆に現実的な設定だったとしても、出てくる人物や流れがおきまりのパターンで書割的だと、リアリティは失われてしまいます。

宇田川 その小説の中でのリアリティが保たれていることが大事ですね。私はとにかく、血の通ったキャラクターを描いてほしいと思います。たとえば、こういう人がそばにいてくれたら嬉しいと思えるような、立体的な人物を描写してもらいたい。

千街 物語の中のリアリティといえば、特殊設定モノは特に注意が必要ですね。このジャンルは、一貫したルールを構築できないとなかなか読者に魅力が伝わらない。逆にどんなに突拍子もない設定だったとしても、作品の中に論理的なルールが存在して、その条件下で生きる人々の様子にも説得力があれば、それは作品の強みになります。

新井 ただそこに厚みを持たせて独自性を出そうとし過ぎると、複雑すぎて、読者が「わけわかんないよ!」となってしまうことも。

千街 特殊設定モノはルールや世界観を読者に説明しなくてはいけませんからね。その説明部分が下手だと、読み手がくどく感じてしまうこともかなり多いように思います。

新井 設定は特殊なんだけど、そこで起きている事件は現実世界でも起こり得るものだった、なんてこともありますね。さらに現実の手続で解決されると、「この世界はなんだったんだ」と思ってしまいます。

千街 せっかく特殊な設定を作ったなら、それがストーリー部分と絡んでほしいですね。

新井 そうなんです。その世界でしか成り立たないトリックやロジック、動機といった、ミステリ的な理由がないと、その設定を生み出した意味がない。読み手はずっと「この設定のどこにどんな意味が隠されているんだろう」と考えながら読むのに、それが活かされないまま物語が終わると、肩透かしを食らったように感じてしまいます。

千街 上にあげられるだけのクオリティはあるんだけれど、同じモチーフの作品と比べられてしまい、結果落ちてしまうというネタ被りの罠もあります。流行とかキャッチーなテーマに飛びつくのはむしろライバルを増やすのかもしれません。

宇田川 流行っているからって雰囲気でやってしまうと、マイナスになってしまいますよね。

新井 なにより、いま流行っているテーマが、三年後にも流行っているとは限りません。自分が一番書きたいと思うものを書くのが大事です。

第九回新潮ミステリー大賞に向けて

―この賞で求められている作品とはどのようなものなのでしょうか。

宇田川 うーん……。あえて言うとしたら、奇抜なキャラや設定で軽やかに楽しませるというよりも、ミステリを読み慣れた方に歓迎される重厚な物語が選ばれている気がします。

千街 それはそうかもしれませんね。

新井 もっとミステリミステリした濃いものが来てほしいなと思います。

千街 ただそういった傾向も正直曖昧なものです。この賞はまだ九年目で、今の段階では賞の性格がはっきりとは定まっていないと思うんです。本格系やホラー系といったジャンルに絞られているというよりは、間口を広くとっていろいろな作品を待ち構えている。これから十年二十年とつづいていけばそこも固まってくるのかもしれないけれど、今のところは。

新井 今ならどんな作品だって受賞できるということですね。

宇田川 まだ九年目だから、受賞作の数も多くない。だからこの賞に応募するなら、ぜひこれまでの受賞作を読んでみるといいと思います。それらを読むと、この賞がどういうものを求めているのか、どういう水準の物語が求められているのかがわかるはずです。

新井 「こういうのはこれまでなかっただろう」と応募するのもいいですしね。

宇田川 もちろん!

新井 応募してくれる方は、ミステリをあまり読んだことがない人も意外に多いんですよ。でもデビューしたらどんな人がライバルになるのかって気になりませんか? 流行を追う、対策を練るという意味ではなく、世間一般のエンターテインメントのレベルを知っておいて損はないと思うんです。

宇田川 そういうふうにいろんな作品を読んでみると、文章記号などのような基礎的なことにも気付けると思います。自分の作品も客観的に見る目が養われるでしょうし。

新井 どの新人賞でもあまり変わらないと思いますが、事務局としては新作で応募してほしいんですよね。「ネットで発表している作品や、他の賞で落ちた作品は二重投稿になるのか」という問い合わせはすごく多い。商業的に既に発表している作品は当然ダメです。また、将来有料で刊行される可能性のあるものが無料で読めるのはあまり好ましくないので、ネットに上げているなら、一度下げてもらいたい、とは答えてはいます。

 でも本音としては、新作で勝負してほしい。ほかの賞である程度のところまで残った作品については、事務局は他賞の予選通過作発表を見て確認していますから、タイトルやペンネームで気づきます。それがプラスに作用することはまずないです。

千街 逆にそこに慢心するのが一番よくないですね。たくさんのフレッシュな作品と横一列に並ぶ中で、他の賞の選考である程度のところまで残ったことはなんの評価対象にもなりません。むしろその水準では駄目で、さらに上の境地を目指さないといけないと気づくことが大切です。一度応募した作品でも、原形をとどめないほど改稿して見違えるほど良くなっていれば話は別ですが。

新井 なにより、プロになったらどんどん新しい作品を書かなきゃならない。どうしても形にしたいなら、将来のために残しておけばいい。別の作品でデビューして、売れっ子になって、それでも出したいと思っていたら、新たに手を入れて出せば良い。

 まずは年内に新しい原稿を書き上げることが目標です。そうして友達に読んでもらいつつ、年が明けたら自分でも読んでみて、直すべきところを直していく。応募締切は二〇二二年三月末だから、それくらいが理想的なスケジュールだと思います。

千街 それだけで作品のクオリティがかなり変わってくるんじゃないでしょうか。応募前に誰かに読んでもらって推敲する。これが今日いちばん大事なことかもしれないですね。

新井 いろんなことを言ったけれど、まずは面白い作品を楽しく読ませてもらいたい。いい作品を読むと、読んだ後に思わず誰かと話したくなっちゃいますよね。新人賞の選考では、それが一番楽しい瞬間です。

千街 本の形でもまた読みたいと思える作品がいいですね。

宇田川 そんな作品と出会えたら、最高です。

新井 下読みであることを忘れさせてくれるような素晴らしい作品を、お待ちしています。

応募原稿の八箇条

一、募集要項をとことん読み込むべし!
原稿枚数の厳守や二重投稿の禁止など、“当たり前”を守ることが大事。

二、“読みにくさ”で物語を壊すまじ!
見にくい表記や誤字脱字で、読者の心は離れていく。

三、締切三カ月前に原稿を書き上げるべし!
時間をおいて読むと作品の穴が浮かび上がる。

四、応募前に読んでくれる人を見つけるべし!
書き手の想いが伝わっているかは読み手にしかわからない。

五、「ステレオタイプ」には逃げるまじ!
誰でも書ける作品は誰の心にも響かない。

六、“削る勇気”を持つべし!
物語の長さと読書を楽しませる難しさは比例する。

七、流行に身を任せるまじ!
流行のジャンルや題材には様々なハードルが……

八、たくさんの作品を読んで未来のライバルを見定めるべし!
世間のエンターテインメントを知れば自分の力も見えてくる。

▼第9回 新潮ミステリー大賞 募集要項はこちら▼
https://www.shinchosha.co.jp/prizes/mystery/

新潮社 小説新潮
2021年10月号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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