瀬戸内寂聴さん最後のメッセージ集の売り上げ好調 秘書の瀬尾さんの連載も単行本で発売[新書ベストセラー]

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 1月12日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『ヒトの壁』が獲得した。
 第2位は『今を生きるあなたへ』。第3位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』となった。

 2位にランクインした『今を生きるあなたへ』は2021年11月に亡くなった瀬戸内寂聴さんのメッセージ集。21年7月に行われたインタビューに加筆修正がされ一冊にまとめられた。インタビュアーは瀬戸内さんの秘書の瀬尾まなほさん。二人が「愛」や「生き方」「この世とあの世」などについて語り合う形で収録されており、読者からも読みやすいと好評。瀬戸内さんの晩年に誰よりも近くで寄り添ってきた瀬尾さんだからこそ引き出せた言葉が並ぶ。1月13日には瀬尾さんが共同通信社で連載していた「まなほの寂庵日記」も『寂聴さんに教わったこと』(講談社)として発売された。

1位『ヒトの壁』養老孟司[著](新潮社)

病気はコロナだけじゃない。そして、死は誰にでも平等にやってくる。新型コロナウィルス禍と五輪、死の淵をのぞいた自身の心筋梗塞、愛猫まるの死――ヒトという生物であると実感し、2年間の体験からあらためて問い直す。人生そのものが、不要不急ではないか。それでも生きる価値はどこにあるのか。84歳の知性が考え抜いた、究極の人間論!「壁」シリーズ4年ぶり待望の最新刊。(新潮社ウェブサイトより)

2位『今を生きるあなたへ』瀬戸内寂聴[著]瀬尾まなほ[著](SBクリエイティブ)

瀬戸内寂聴さんがこの世を去る前に語ったメッセージをお届けする最後の一冊(SBクリエイティブウェブサイトより)

3位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

4位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

5位『寂聴 九十七歳の遺言』瀬戸内寂聴[著](朝日新聞出版)

6位「最強脳 ―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―」アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

7位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

8位『世界のニュースを日本人は何も知らない3 – 大変革期にやりたい放題の海外事情 -』谷本真由美[著](ワニブックス)

9位『北条氏の時代』本郷和人[著](文藝春秋)

10位『日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界』国立国語研究所[編](幻冬舎)

〈新書ランキング 1月12日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年1月15日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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