「鎌倉殿の13人」で再注目 北条義時を描いた1964年の直木賞受賞作『炎環』がランクイン[文庫ベストセラー]

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 1月12日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『異変ありや 空也十番勝負(六)』が獲得した。
 第2位は『三千円の使いかた』。第3位は『[新版]日本国紀<上>』となった。

 4位以下で注目は9位にランクインした『炎環』。歴史小説家の永井路子さんが1964年に発表した連作短編集だ。発表された年の直木賞も受賞している。鎌倉幕府成立を陰で支えた四人の人物を軸とした短編が4作品収録されている。1月9日からはじまったNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で小栗旬さん演じる主役の北条義時に焦点を当てた短編「覇樹」も収録されている。大河での注目とともに、長らく絶版だった『炎環』も新装版として発売されランクインとなった。

1位『異変ありや 空也十番勝負(六)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

3年ぶりの書き下ろし新作!武者修行中の嫡子・空也の身を案じる江戸の坂崎磐音のもとに、長崎会所の高木麻衣から文が届く。薩摩の酒匂一派最後の刺客、太郎兵衛との勝負の末、瀕死の重傷を負った空也は、出島で異人医師の手当てを受けたものの、いまだ意識が回復しないという。懸命の介護を続ける麻衣のもとを高麗の剣術家が訪れ、二日間、空也とふたりだけにしてほしいと願い出るが……。目覚めた空也は何をなすのか!?空也の武者修行が再び動き出す!(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『三千円の使いかた』原田ひ香[著](中央公論新社)

「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」突然の入院、離婚、介護費用……。一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説!〈解説〉垣谷美雨(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『[新版]日本国紀<上>』百田尚樹[著](幻冬舎)

大増量150ページ!!著者こだわりの超大幅加筆により新しく生まれ変わった、令和完全版!神話とともに誕生し、万世一系の天皇を中心に独自の発展を遂げてきた、私たちの国・日本。聖徳太子、平清盛、北条時宗、徳川家康ら最重要人物を“一本の線”でつなぐことで国家の変遷を浮き彫りにすると同時に、大伴部博麻、荻原重秀など、重要な脇役にも焦点を当てる。当代一のストーリーテラーによる日本通史の決定版。(古代~江戸時代までを収録)(幻冬舎ウェブサイトより抜粋)

4位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

5位『[新版]日本国紀<下>』百田尚樹[著](幻冬舎)

6位『岡っ引黒駒吉蔵』藤原緋沙子[著](文藝春秋)

7位『沈黙のパレード』東野圭吾[著](文藝春秋)

8位『ノースライト』横山秀夫[著](新潮社)

9位『炎環』永井路子[著](文藝春秋)

10位『ボーダーズ』堂場瞬一[著](集英社)

〈文庫ランキング 1月12日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年1月15日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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