『リヒトホーフェン―撃墜王とその一族』
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【気になる!】新書『リヒトホーフェン 撃墜王とその一族』
[レビュアー] 産経新聞社
第一次大戦のドイツ軍随一のエースパイロットで、「赤い男爵」の通称で知られるマンフレート・フォン・リヒトホーフェン。貴族出身者として、個人の武勲が輝く最後の場所である空の戦いで弟ローターとともに奮戦するが、総力戦の中で疲弊していき、大戦末期に25歳の若さで戦死した。
その遠縁にあたる姉妹の姉エルゼは高等教育を受け社会学者マックス・ウェーバーと親密に交わり、妹フリーダは英作家D・H・ロレンスと恋に落ち世界を流浪した。男女4人のリヒトホーフェン姓の貴族の生涯から、20世紀前半に起きた大きな変化を描き出す。(森貴史著、中公新書・968円)