小松菜奈、坂口健太郎主演映画も大ヒット『余命10年』文庫版がベストセラー 愛蔵版も登場[文庫ベストセラー]

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 3月15日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『きたきた捕物帖』が獲得した。
 第2位は『余命10年』。第3位は『流浪の月』となった。

 2位の『余命10年』はせつなすぎるラブストーリーとしてSNSで話題となった作品。余命10年と宣告された20歳の主人公は恋愛をしてはいけないと心に誓うも、惹かれ合う男性があらわれる。夭折した作家の小坂流加さんが自身の心情を投影しながら描いたとも思われ、2017年の発売以来、SNSで大反響となっていた。3月2日には絶版となっていた単行本を愛蔵版『余命10年 memorial edition』として再発売。累計80万部を突破している。

 3月4日には小松菜奈さん、坂口健太郎さん主演の実写映画版が公開された。こちらも公開から2週連続で動員ランキング2位を獲得し、興行収入9億円を突破するヒットとなっている(興行通信社調べ)。

1位『きたきた捕物帖』宮部みゆき[著](PHP研究所)

まだ下っ端の見習い岡っ引きの北一(16歳)は、亡くなった千吉親分の本業だった文庫売り(本や小間物を入れる箱を売る商売)で生計を立てている。やがて自前の文庫をつくり、売ることができる日を夢見て……。北一が、相棒・喜多次と出逢い、親分のおかみさんの協力を得て自立し、事件や不思議な出来事を解き明かしていく、優しさあふれる捕物帖。(PHP研究所ウェブサイトより)

2位『余命10年』小坂流加[著](文芸社)

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。刊行後またたく間に10万部を突破し、SNSを中心にさらなる感動の輪を広げた涙より切ないラブストーリー。2022年春、小松菜奈さん坂口健太郎さんのW主演で満を持して映画公開決定! 第6回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門 大賞受賞作。(実行委主催 静岡新聞社/共催 静岡放送)(文芸社ウェブサイトより)

3位『流浪の月』凪良ゆう[著](東京創元社)

最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。(東京創元社ウェブサイトより)

4位『悪の包囲 ラストライン5』堂場瞬一[著](文藝春秋)

5位『珈琲店タレーランの事件簿 7 悲しみの底に角砂糖を沈めて』岡崎琢磨[著](宝島社)

6位『三千円の使いかた』原田ひ香[著](中央公論新社)

7位『アクセル・ワールド26 -裂天の征服者-』川原礫[著](KADOKAWA)

8位『女のいない男たち』村上春樹[著](文藝春秋)

9位『京都寺町三条のホームズ 0 旅のはじまり』望月麻衣[著](双葉社)

10位『Fate/strange Fake(7)』TYPE-MOON[原作]成田良悟[著](KADOKAWA)

〈文庫ランキング 3月15日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年3月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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