伊野尾慧・神宮寺勇太のドラマ版も大好評「准教授・高槻彰良の推察」最新刊がベストセラー 原作のほうがより「ふたりっぽい」ってどういう意味?[文庫ベストセラー]

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 3月29日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『独り立ち 吉原裏同心(37)』が獲得した。
 第2位は『流浪の月』。第3位は『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』となった。

 4位以下で注目は6位に初登場の『准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの』。澤村御影さんによる人気推理小説シリーズの最新刊。民俗学を研究する准教授・高槻彰良とその助手の大学生・深町尚哉の二人が様々な怪異と遭遇する同シリーズ。高槻の推理と深町の特殊能力で事件を解き明かすミステリ要素に加え、二人の「わちゃわちゃ」感が楽しいと評判。2021年にはテレビドラマ化され、高槻をHey! Say! JUMPの伊野尾慧さん、深町をKing & Princeの神宮寺勇太さんが演じた。3月5日からドラマのシーズン2がフジテレビ系列で放送がはじまり26日に終了した。シーズン2はドラマオリジナルの展開だった。書評家の大矢博子さんは《伊野尾&神宮寺のイメージがぴったりの原作小説》《ドラマより原作の方が「ふたりっぽい」のよ》と紹介し、ドラマではシリアスになっているキャラクターが、原作小説ではより演じた二人のイメージに近いと解説している。

1位『独り立ち 吉原裏同心(37)』佐伯泰英[著](光文社)

端午の節句のその日、大門前に立った男女。一年余の京での修業を終え、吉原に戻った神守幹次郎と加門麻であった。再会を喜び合う吉原の面々だったが、長い闘いで吉原が失ったものは大きかった。幹次郎は会所を率い、吉原を再生させることを誓う。そんな中、廓で小さな騒ぎが。やがてそれが幕閣を巻き込む大騒動へと発展していく。新しく始まる吉原の運命やいかに。(光文社ウェブサイトより)

2位『流浪の月』凪良ゆう[著](東京創元社)

最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。(東京創元社ウェブサイトより)

3位『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』三上延[著](KADOKAWA)

 春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。なぜ――不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていく――。(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『余命10年』小坂流加[著](文芸社)

5位『三千円の使いかた』原田ひ香[著](中央公論新社)

6位『准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの』澤村御影[著](KADOKAWA)

7位『きたきた捕物帖』宮部みゆき[著](PHP研究所)

8位『女のいない男たち』村上春樹[著](文藝春秋)

9位『高校事変 XII』松岡圭祐[著](KADOKAWA)

10位『これは経費で落ちません! 9 ~経理部の森若さん~』青木祐子[著](集英社)

〈文庫ランキング 3月29日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年4月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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