「世界を敵に回してでも貫きたい美学を持った人々の『信念』が描かれる」連載終了間近の「チ。―地球の運動について―」第7集がベストセラー

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 4月5日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、コミックス第1位は『その着せ替え人形は恋をする 9』が獲得した。
 第2位は『ハニーレモンソーダ 19』。第3位は『終末のワルキューレ Record of Ragnarok 14』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『チ。―地球の運動について― 7』。「天動説」が信じられていた中世のヨーロッパを舞台に「地動説」に魅入られた人々を描いた作品。2021年3月に発表された「マンガ大賞2021」で第2位となり一気に注目が高まった。また2022年4月下旬に発表予定の第26回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の「マンガ大賞」の候補作にも選出されている。著者の魚豊さんは最終回を書き終えたことをTwitterで報告しており、「週刊スピリッツ」での連載はあと2回で終わりを迎える予定だ。

 産経新聞社のレビューでは《拷問シーンもあり万人向けではないが、メリットがないのに文字通り命懸けで地動説を証明しようとする人々の姿に心打たれる。世界を敵に回してでも貫きたい美学を持った人々の「信念」が描かれた作品。》と評されている。

1位『その着せ替え人形は恋をする 9』福田 晋一[著](スクウェア・エニックス)

大人も人形、持ち歩くんだ…バイトを増やし、ついに一眼レフカメラをGETした海夢。せっかくなので、“撮影する側”としてコスプレイベントに参加する事に。一方新菜は同じイベントに、SNSで出会った憧れの人に会いに行く…。アフターや“ぬい文化”など、よりディープな世界を覗いた新菜の反応は…!?(スクウェア・エニックスウェブサイトより)

2位『ハニーレモンソーダ 19』村田真優[著](集英社)

オレンジ髪の1年生・射手矢のことが何かと心配で、世話を焼く羽花と界。2人の気持ちを知りつつも、彼の暴走は止まらなくて──!?触れさせてくれたらすごく嬉しい(集英社ウェブサイトより)

3位『終末のワルキューレ Record of Ragnarok 14』アジチカ[作画]梅村真也[原作]フクイタクミ[構成](コアミックス)

4位『チ。―地球の運動について― 7』魚豊[作・画](小学館)

5位『タコピーの原罪 上』タイザン5[著](集英社)

6位『九条の大罪 5』真鍋昌平[著](小学館)

7位『かぐや様は告らせたい 25 ?天才たちの恋愛頭脳戦?』赤坂アカ[著](集英社)

8位『葬送のフリーレン 7』山田鐘人[原作]アベツカサ[作画](小学館)

9位『怪獣8号 6』松本直也[著](集英社)

10位『転生したらスライムだった件(20)』伏瀬[原作]川上泰樹[漫画]みっつばー[キャラクター原案](講談社)

〈コミックスランキング 4月5日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年4月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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