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- ことばと vol.1
- 価格:1,650円(税込)
日本で最も権威のある短篇小説賞である川端康成文学賞(第45回)の受賞作が12日に発表された。同賞は2019年から休止しており、今年3月に再開が決まったばかりだ。
受賞作は千葉雅也さんの「マジックミラー」。書肆侃侃房より刊行された文学ムック「ことばと vol.1」に掲載された短編。ゲイの世界を舞台に20年にわたる性の遍歴を描いた作品となっている。
著者の千葉さんは、1978年栃木県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。2019年に初の長篇小説『デッドライン』で野間文芸新人賞、2021年に初の短篇「マジックミラー」で川端康成文学賞を受賞。2021年には『オーバーヒート』が芥川賞の候補作となる。他の著書に『動きすぎてはいけない』『勉強の哲学』『意味がない無意味』『アメリカ紀行』などがある。
贈賞式は6月25日、東京・虎ノ門のオークラ東京で行われ、受賞者には記念品と副賞の100万円が贈られる。
川端康成文学賞は、日本人初のノーベル⽂学賞受賞者である川端康成の没後に創設された、日本で最も権威のある短篇小説賞。過去の受賞者には大江健三郎や古井由吉、安岡章太郎、筒井康隆、山田詠美、江國香織、町田康など日本を代表する作家が選ばれてきた。2019年に理事長の体調不良と財政難により一時休止していたが、主催の川端康成記念会と後援の新潮社が協議し、追加支援や運営の改変を経て、2021年3月に再開した。第45回の選考委員は、荒川洋治、角田光代、辻原登、堀江敏幸、村田喜代子の5氏が審査を務めた。
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