伊坂幸太郎 最新作はフェスでのみ配布されていた幻の短編集 福島限定カバーも[文芸書ベストセラー]

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 5月10日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『マスカレード・ゲーム』が獲得した。
 第2位は『同志少女よ、敵を撃て』。第3位は『マイクロスパイ・アンサンブル』となった。

 3位の『マイクロスパイ・アンサンブル』は伊坂幸太郎さんによる連作短編集。猪苗代湖で2015年から開催されている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」のために、伊坂幸太郎さんが毎年書き続けた短編「猪苗代湖の話」をまとめた一冊。これまでフェスの会場でしか手に入らなかった幻の短編がついに発売となった。表紙のイラストは伊坂さんと親交の深いミュージシャンのTOMOVSKYさんが担当した。表紙のカバーは3種類あり、通常版の他、小説の舞台である猪苗代湖のある福島県の書店、TSUTAYAの店頭でしか手に入らない限定版が2種類存在する。また同書の公式サイトでは作中に登場する楽曲をまとめたプレイリストも公開されている。

1位『マスカレード・ゲーム』東野圭吾[著](集英社)

解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。累計490万部突破シリーズ、総決算!(集英社ウェブサイトより)

2位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬[著](早川書房)

第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。独ソ戦、女性だけの狙撃小隊がたどる生と死。 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために……。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした”真の敵”とは?(早川書房ウェブサイトより)

3位『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂幸太郎[著](幻冬舎)

どこかの誰かが、幸せでありますように。 失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。 知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。 ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『もう一度、歩きだすために 大人の流儀11』伊集院静[著](講談社)

5位『Free Life Fantasy Online ~人外姫様、始めました~7』子日あきすず[著](講談社)

6位『香君 上 西から来た少女』上橋菜穂子[著](文藝春秋)

7位『田中家、転生する。4』猪口[著](KADOKAWA)

8位『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成[著](KADOKAWA)

9位『赤と青とエスキース』青山美智子[著](PHP研究所)

10位『香君 下 遥かな道』上橋菜穂子[著](文藝春秋)

〈文芸書ランキング 5月10日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年5月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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