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- ウクライナ・ファンブック
- 価格:2,530円(税込)
■「戦場」ではない魅力満載
ロシアによる全面侵攻後、にわかに高まったウクライナへの関心。だが日本での同国に関する書籍はまだ少なく、露の色眼鏡を通した不正確な情報も多く流通している。
そんな中、ウクライナ国営通信社の日本語版編集者が2年前に刊行した決定版ガイドブックが本書。主要都市の観光や飲食店案内など実用性はもとより、歴史や言語、文化も盛り込んだ濃密かつ愛を感じさせる内容だ。2月以降に4度の重版を重ね、大きな反響を呼んでいる。
「売れてくれるのはありがたいのですが、きっかけ自体は悲惨なので、複雑な気持ちではあります」と、担当したパブリブの濱崎誉史朗さんは話す。企画の原点は、2014年のクリミア侵攻。当時、日本の情報空間には露側に偏った意見や反米陰謀論が出回る一方、肝心のウクライナ側の情報がほとんどなく、同国を知ろうにも概説書すら事欠く状況に危機感を抱いたからだという。
読むうちに、戦場としてではない、魅力あふれるウクライナという国の姿が浮かんでくる。「本来のガイドブックとしての役目が果たせるよう、早く平和になってほしいと思っています。もちろん、ウクライナが完勝した上でです」(パブリブ・2530円)
磨井慎吾
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