【話題の本】『人はどう死ぬのか』久坂部羊著

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■〝上手な最期〟のための教科書

在宅診療医として数々の死を看取った作家が、人生1回きりの死をどうすればうまくやり終えることができるのかを探り、安らかな死を迎えるために知っておくべきことを解説。発売3カ月で6刷2万3000部と好調な売れ行きだ。担当編集者の高月順一さんは「長生きするための健康の心得を説く本はあまたあるが、人がどのように死んでいくかを解説した本はほとんどない。誰にも訪れる死を〝予習〟して、穏やかに死にたいという潜在的な欲求に応えたことがヒットの要因では」と分析する。

人工呼吸器や透析器で無理やり生かされ、チューブだらけになって、あちこちから出血しながら、悲惨な最期を迎える…。想像したくもないが、こうした事例は高齢者医療の場では少なからずあるのが現実だ。著者は、あまり苦しまず安らかな心持ちで〝上手な最期〟を迎えるためには、死の実際を知ることが大切とし、本書は「死に関する新しい教科書」のつもりで書いたという。

高月さんは「最愛の家族や自身の死にあたり、間違った選択をしないように、死に思いをはせるきっかけにしてもらえれば」と話している。(講談社現代新書・990円)

平沢裕子

産経新聞
2022年6月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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