「結局の所、国防は国民自らの血と肉で達成するしかない」『台湾侵攻』が人気の作家が私見[ノベルスベストセラー]
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- 台湾侵攻4
- 価格:1,100円(税込)
6月7日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ノベルス第1位は『SPY×FAMILY 家族の肖像』が獲得した。
第2位は『台湾侵攻4 第2梯団上陸』。第3位は『ギリシアの小さな奇跡 至福の名作選』となった。
2位の『台湾侵攻4 第2梯団上陸』は中国による台湾への侵攻を描いた大石英司さんによる人気シリーズの最新刊。奇しくもウクライナ情勢が緊迫し始めた2022年初頭より刊行がスタート。ロシアによる侵攻が始まり、大国による小国への侵攻描いた同シリーズにも大きな注目が集まった。
作者の大石さんは発売元の中央公論新社ウェブサイトで、新刊とともにウクライナ情勢についての私見を公開しており、今作のページでも《この戦争がわれわれ日本人に突きつけたものは、結局の所、国防は、自分自身の手、国家国民自らの血と肉と銃弾で達成するしか無いという野蛮な現実です。他人任せには出来ない。》《日米安保は、侵略を防ぐ大きな防波堤にはなってくれるものの、それでもわれわれが自分の手を汚さず、あるいは、自ら危険を冒すことなく発動されるものではないという非情な現実を直視するしか無い。》とコメント。また《もし台湾で一旦緩急あれば、日本は、最低限後背地としての役割を求められる。中国は、武力介入だけは思いとどまる日本を見逃してくれるだろうか?》と日本人への覚悟を迫っている。
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- SPY×FAMILY 家族の肖像
- 価格:770円(税込)
1位『SPY×FAMILY 家族の肖像』遠藤達哉[原作]矢島綾[小説](集英社)
休日に公園にでかけたフォージャー一家は、ひょんなことから超有名画家のモデルになることに。ヨルは暗殺の任務への支障を恐れ、自分の顔が世間に広まるのを阻止しようと突拍子もない行動を取り続けるのだが、ロイドはその真意がわからず…他にも自然教室でアーニャがダミアンとの仲良し大作戦を計画したり、フランキーと盲目の少女とのささやかな交流、ユーリがアーニャを職業体験施設に連れて行くなど全4本の短編を収録!(集英社ウェブサイトより)
2位『台湾侵攻4 第2梯団上陸』大石英司[著](中央公論新社)
決死の作戦で「紅樹林の地獄の夜」を辛くも凌いだ台湾軍。しかし、圧倒的物量を誇る中国第2梯団が台湾南西部に到着する。その頃日本には、新たに12発もの弾道弾が向かっていた—-。(中央公論新社ウェブサイトより)
3位『ギリシアの小さな奇跡 至福の名作選』レベッカ・ウインターズ[作]氏家真智子[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)
おなかの子は、あの日愛を交わした証。それを、信じてもらえないなんて……。(ハーパーコリンズ・ジャパンウェブサイトより)
4位『エイリアン邪神戦線 トレジャー・ハンター八頭大』菊地秀行[著](創土社)
5位『征服王の二つの顔』シャロン・ケンドリック[作]麦田あかり[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)
6位『恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―』上遠野浩平[著]荒木飛呂彦[原作](集英社)
7位『幻を愛した大富豪』ケイトリン・クルーズ[作]麦田あかり[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)
8位『家族のレッスン 特選ペニー・ジョーダン』ペニー・ジョーダン[著]平江まゆみ[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)
9位『たそがれの侵入者』赤川次郎[著](双葉社)
10位『百五十年待っていた恋人』ピッパ・ロスコー[作]長田乃莉子[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)
〈ノベルスランキング 6月7日トーハン調べ〉
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