【話題の本】『昨日も世界の果てまでひとりっぷ５　行くぜ、ニッポン編』

■「究極のひとり旅」極意を伝授

海外ひとり旅歴２５年、４００回超という「旅バカ編集者」ひとりっＰこと集英社の福井由美子さんが「女子のための究極のひとり旅＝ひとりっぷ」を熱量あふれる文と写真で紹介する人気シリーズの第５弾。

平成２９年刊の『今日も世界のどこかでひとりっぷ』から『秘境・絶景編』『弾丸無茶旅編』『爆バイイング編』と続き、今年３月刊の本書はコロナ禍で初の国内旅行編に。

国内旅でも「自分の興味に合うことをマニアックに追求する」ひとりっぷ精神は健在。新潟での「雪見温泉読書ひとりっぷ」では、宿に引きこもる読書ざんまいの楽しみ方を、「お花見ひとりっぷ」では、京都から北海道まで各地の絶景ポイントを探しながら花旅堪能の極意を伝える。

さらに感動・発見満載の東京最南端・小笠原諸島への旅、自宅から徒歩１０分のビジネスホテル宿泊まで、あっぱれのひとりっぷ１３本を収録。「読むだけで旅に行った気持ちになれて元気になった」という読者の反響には、女子でなくとも同感だ。

シリーズ累計１５万部の人気に福井さんは、「読者には感謝しかないです。世界は広く、人生は短い。ひとりっぷは止まりませんから」とやる気十分だ。（集英社・１４８０円）
三保谷浩輝