【話題の本】『人は聞き方が9割』永松茂久著

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■聞き上手の秘訣を解説

累計105万部突破のベストセラーとなった「人は話し方が9割」シリーズの最新作。今回は、聞き方に焦点を当てた内容で、昨年12月に発売し、6刷15万部と好調だ。

担当編集者の上江洲(うえず)安成さんは「『人は話し方が9割』を作っているときから、コミュニケーションの出発点は『聞き方』という話をしていました」と明かす。

本書では、聞く力を磨くメリットを説明、「違う意見の人を否定しない」「自分の常識を押しつけない」-など具体的な方法を指南する。

シリーズの特徴の一つが、会話技術に終始するのではなく、人間心理の根本からコミュニケーションをひもといていくことだ。今作も、「人が求めているのは安心感」「自分のことをわかってくれる人のことを好きになる」といった、技術以前に知っておきたい心の機微を丁寧に解説。愚痴ばかりの人の話を無理に聞く必要はないと示してくれる点も斬新で納得できる。

上江洲さんは「著者の永松さんはたこ焼きの行商からビジネスを始めて現場経験が豊富。だからこそ、身近に感じられて言葉に説得力があるのではないか」と話している。(すばる舎・1540円)

油原聡子

産経新聞
20222年6月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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