9月に劇場版アニメも公開 森見登美彦×ヨーロッパ企画『四畳半タイムマシンブルース』文庫版がベストセラーランキングに
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- 四畳半タイムマシンブルース
- 価格:704円(税込)
6月21日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『浮世小路の姉妹』が獲得した。
第2位は『黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続』。第3位は『狂う潮 新・酔いどれ小籐次(二十三)』となった。
4位以下で注目は10位に初登場の『四畳半タイムマシンブルース』。森見登美彦さんの青春小説『四畳半神話大系』のキャラクターをヨーロッパ企画の舞台「サマータイムマシン・ブルース」のストーリーに載せた意欲作だ。『四畳半神話大系』の舞台・四畳半アパート「下鴨幽水荘」に突如あらわれたタイムマシンを活用しようと“腐れ大学生たち”が大騒ぎする。2020年に出版され、6月10日に文庫化された。文庫版にはヨーロッパ企画の上田誠さんによる解説も収録されている。2022年9月より劇場版アニメの公開も決定している。
ライターの瀧井朝世さんは『四畳半~』に登場した癖のあるキャラクターが《舞台版のはちゃめちゃな展開にしっくり呼応してお見事》と絶賛し《もちろん舞台版や映画版を知らない人でも充分に楽しめるだろう》と評している。Book Bangでは森見さんと上田さんによる発売記念対談を掲載している。
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- 浮世小路の姉妹
- 価格:814円(税込)
1位『浮世小路の姉妹』佐伯泰英[著](光文社)
町火消い組の鳶見習の昇吉は、老舗料理茶屋加賀屋うきよしょうじの姉妹、お佳世とお澄を知る。半年前の火事で両親と店を失った姉妹は、未だ火付けの下手人に狙われているらしい。い組の若頭吉五郎の命で下手人を探ることになった昇吉。探索の過程で、昇吉はお澄に関するある真実を知ることになる――。大江戸日本橋を舞台にした若者たちの、初々しく力強い成長の物語。(光文社ウェブサイトより)
2位『黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続』宮部みゆき[著](KADOKAWA)
文字は怖いものだよ。遊びに使っちゃいけない――。江戸は神田にある袋物屋〈三島屋〉は、一風変わった百物語を続けている。これまで聞き手を務めてきた主人の姪”おちか”の嫁入りによって、役目は甘い物好きの次男・富次郎に引き継がれた。三島屋に持ち込まれた謎めいた半天をきっかけに語られたのは、人々を吸い寄せる怪しい屋敷の話だった。読む者の心をとらえて放さない、宮部みゆき流江戸怪談、新章スタート。(KADOKAWAウェブサイトより)
3位『狂う潮 新・酔いどれ小籐次(二十三)』佐伯泰英[著](文藝春秋)
旧藩への船中で事件が起きる!900万部シリーズ 藩主の願いにより参勤交代に同道する小籐次親子。果たして、瀬戸内をわたる船の中で事件が起きるが――三カ月連続刊行スタート!(文藝春秋ウェブサイトより)
4位『春風譜 風の市兵衛 弐』辻堂魁[著](祥伝社)
5位『清明―隠蔽捜査8―』今野敏[著](新潮社)
6位『三千円の使いかた』原田ひ香[著](中央公論新社)
7位『あんの信じるもの お勝手のあん』柴田よしき[著](角川春樹事務所)
8位『流浪の月』凪良ゆう[著](東京創元社)
9位『魔法科高校の劣等生 Appendix(1)』佐島勤[著](KADOKAWA)
10位『四畳半タイムマシンブルース』上田誠[原案]森見登美彦[著](KADOKAWA)
〈文庫ランキング 6月21日トーハン調べ〉
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