国民的大スター・ドリフターズは正当に評価されていないのではないか? 初の本格評伝がベストセラー

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 6月28日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『80歳の壁』が獲得した。
 第2位は『第三次世界大戦はもう始まっている』。第3位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』となった。

 4位以下で注目は10位に初登場の『ドリフターズとその時代』。製薬会社の社長としても知られる異色の近代演劇研究者・笹山敬輔さんによる国民的グループ「ザ・ドリフターズ」の本格評伝。笹山さんは同書の冒頭で《ザ・ドリフターズはその存在の大きさに比して、正当に評価されていないのではないか。私はずっとそう感じてきた。》と述べ、国民的大スターでありながら「わかりやすい笑い」に徹したが故に誰からもしっかりと論じられてこなかったと解説。笹山さんは自伝やインタビューなどの本人の言葉や周囲の人々の証言、資料を引用しながらドリフの歴史と魅力を追い、戦後の大衆の心を掴んできた彼らの功績と歴史的な位置づけを存分に語っている。

1位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『第三次世界大戦はもう始まっている』エマニュエル・トッド[著] 大野舞[訳](文藝春秋)

ロシアによるウクライナ侵攻を受けての緊急出版。戦争を仕掛けたのは、プーチンでなく、米国とNATOだ。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。 現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。 格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、 人生における「最後の活動期」となった。 この時期の過ごし方が、 その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

4位『知らないと恥をかく世界の大問題13 現代史の大転換点』池上彰[著](KADOKAWA)

5位『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』和田秀樹[著](PHP研究所)

6位『プーチンの野望』佐藤優[著](潮出版社)

7位『生物はなぜ死ぬのか』小林武彦[著](講談社)

8位『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』和田秀樹[著](マガジンハウス)

9位『空海』松長有慶[著](岩波書店)

10位『ドリフターズとその時代』笹山敬輔[著](文藝春秋)

〈新書ランキング 6月28日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年7月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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