松坂桃李が熱望「僕以外がキャスティングされそうになったら全力で止めます!」 辻村深月『ツナグ』続編が文庫化でベストセラー

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 7月12日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『八丁越 新・酔いどれ小籐次(二十四)』が獲得した。
 第2位は『クジラアタマの王様』。第3位は『ツナグ 想い人の心得』となった。

 3位の『ツナグ 想い人の心得』は映画化もされた辻村深月さんのベストセラー小説『ツナグ』の続編。ツナグとは死者を呼び出すことができる特殊な仲介人のこと。ツナグとなった青年の成長と葛藤、青年のもとに訪れる依頼者と呼び出された死者との間に起こる切ないドラマを描いた前作。今作は前作から7年後が舞台となり、別のツナグやツナグ自身の物語も描かれる。

 前作は2012年に映画化され、主人公の青年を松坂桃李さんが演じた。続編が単行本で発売された2019年、刊行の記念に著者の辻村深月さんと松坂桃李さんが対談した。対談のなかで辻村さんは《続編となる今作は“松坂さんが演じた歩美(編注:主人公の青年)”の影響を強く受けています》と告白。松坂さんも《身に余るお言葉です。むしろ僕以外がキャスティングされそうになったら全力で止めます(笑)》と続編映画化の際も続投を望んでいることをアピールしている。

1位『八丁越 新・酔いどれ小籐次(二十四)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

江戸を出立して40日。瀬戸内海の旅を経て、豊後森藩の城下へ近づく小籐次。夜明けの八丁越で参勤行列に襲い掛かるのは何者か?(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『クジラアタマの王様』伊坂幸太郎[著](新潮社)

記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている? ――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情をぶつけられ、疲れ果てる岸だったが、とある議員の登場で状況が変わる。そして、そこには思いもよらぬ「繋がり」があり……。伊坂マジック、鮮やかなる新境地。(新潮社ウェブサイトより)

3位『ツナグ 想い人の心得』辻村深月[著](新潮社)

僕が使者(ツナグ)だと打ち明けようか――。死者との面会を叶える役目を祖母から受け継いで七年目。渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めも続けていた。「代理」で頼みに来た若手俳優、歴史の資料でしか接したことのない相手を指名する元教員、亡くした娘を思う二人の母親。切実な思いを抱える依頼人に応える歩美だったが、初めての迷いが訪れて……。心揺さぶるベストセラー、待望の続編!(新潮社ウェブサイトより)

4位『黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続』宮部みゆき[著](KADOKAWA)

5位『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編7』衣笠彰梧[著](KADOKAWA)

6位『悲愁の花 仕立屋お竜』岡本さとる[著](文藝春秋)

7位『母性』湊かなえ[著](新潮社)

8位『浮世小路の姉妹』佐伯泰英[著](光文社)

9位『焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕』今野敏[著](幻冬舎)

10位『月の満ち欠け』佐藤正午[作][著](岩波書店)

〈文庫ランキング 7月12日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年7月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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