脳卒中から復帰した出口治明 復帰第一作がランクイン[新書ベストセラー]

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 8月2日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『80歳の壁』が獲得した。
 第2位は『22世紀の民主主義』。第3位は『ストレス脳』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『日本人の真価』。数学者の藤原正彦さんが月刊誌「文藝春秋」で連載中のエッセイの書籍版。新型コロナウィルス感染症のパンデミックやロシアによるウクライナ侵攻、東京オリンピックなど折々の時事問題を独創的な視点で分析。問題の本質に切り込みながらも哀愁とユーモアをとりまぜた文章で読者を唸らせる。代表作『国家の品格』(新潮社)のエッセンスを受け継ぎつつ混迷の時代に合わせた論考を繰り広げている。

 もう一冊の注目は9位に初登場の『復活への底力 運命を受け入れ、前向きに生きる』。2021年1月に脳卒中を発症し、闘病生活を送っていた出口治明さんの復帰第一作だ。 APU学長に復職するまでの病気との闘いとリハビリの記録を綴る。知の巨人が大病というピンチから学んだことは何か? その変わらぬチャレンジ精神から誰もが生きる勇気をもらえる一冊だ。

1位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『22世紀の民主主義』成田悠輔[著](SBクリエイティブ)

選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 世の中の根本を疑え 断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは日本は何も変わらない。 これは冷笑ではない。もっと大事なことに目を向けようという呼びかけだ。何がもっと大事なのか? 選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。ゲームのルールを変えること、つまり革命であるーー。 22世紀に向けて、読むと社会の見え方が変わる唯一無二の一冊。(SBクリエイティブウェブサイトより)

3位『ストレス脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

病気や飢餓などのリスクを克服し、人類はかつてないほど快適に生きられるようになった。だが、うつや不安障害は増加の一途……孤独にデジタル社会が拍車をかけて、現代人のメンタルは今や史上最悪と言っていい。なぜ、いまだに人は「不安」から逃れられないのか? 幸福感を感じるには? 精神科医である著者が最新研究から明らかにする心と脳の仕組み、強い味方にもなる「ストレス」と付き合うための「脳の処方箋」。(新潮社ウェブサイトより)

4位『日本人の真価』藤原正彦[著](文藝春秋)

5位『第三次世界大戦はもう始まっている』エマニュエル・トッド[著]大野舞[訳](文藝春秋)

6位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

7位『漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022』池上彰[著]佐藤優[著](講談社)

8位『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』和田秀樹[著](PHP研究所)

9位『復活への底力 運命を受け入れ、前向きに生きる』出口治明[著](講談社)

10位『知らないと恥をかく世界の大問題13 現代史の大転換点』池上彰[著](KADOKAWA)

〈新書ランキング 8月2日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年8月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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