左派の「失敗の本質」に迫り存在意義を問う 池上彰×佐藤優 日本左翼史シリーズが累計13万部[新書ベストセラー]

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 8月9日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『80歳の壁』が獲得した。
 第2位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』。第3位は『22世紀の民主主義』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022』。ジャーナリストの池上彰さんと作家の佐藤優さんが日本近現代史から忘れられた「左翼史」を解説・検証したシリーズ企画の第三弾。1冊目では1945年から1960年をとりあげ、戦後の占領統治下で躍進した左派から、社会党の隆盛、「スターリン批判」へと向かった経緯、新左翼誕生までを振り返った。2冊目は1960年から1972年。60年安保を経て、学生運動の高揚やあさま山荘事件に至る過激化の流れを解説した。今作では「あさま山荘」以降に起こった労働運動の退潮やソ連崩壊に至る流れと、ポスト冷戦時代に登場した新しい左翼運動の紹介や、「ウクライナ侵攻以後」の左翼など直近の話題まで追っている。戦後左派の「失敗の本質」に迫ったシリーズは幅広い世代の注目を集め、現在累計発行部数13万部を突破している。

1位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

3位『22世紀の民主主義』成田悠輔[著](SBクリエイティブ)

選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 世の中の根本を疑え 断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは日本は何も変わらない。これは冷笑ではない。もっと大事なことに目を向けようという呼びかけだ。何がもっと大事なのか? 選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。ゲームのルールを変えること、つまり革命であるーー。22世紀に向けて、読むと社会の見え方が変わる唯一無二の一冊。(SBクリエイティブウェブサイトより)

4位『日本人の真価』藤原正彦[著](文藝春秋)

5位『ストレス脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

6位『第三次世界大戦はもう始まっている』エマニュエル・トッド[著]大野舞[訳](文藝春秋)

7位『増補版 弘兼流 60歳からの手ぶら人生』弘兼憲史[著](中央公論新社)

8位『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』和田秀樹[著](PHP研究所)

9位『70歳の正解』和田秀樹[著](幻冬舎)

10位『漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022』池上彰[著]佐藤優[著](講談社)

〈新書ランキング 8月9日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年8月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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