WOWOWで連続ドラマ化決定! 湊かなえの長編ミステリーは角川春樹社長からの提案で「裁判」が題材に[文庫ベストセラー]

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 8月16日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇』が獲得した。
 第2位は『内憂 惣目付臨検仕る(四)』。第3位は『希望の糸』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『落日』。湊かなえさんが2019年に発表したミステリー長編の文庫版。映画監督と脚本家が実際に起こった殺人事件を映画化しようと過去の出来事を調べるうちに真実を見つけ出す。衝撃と深い感動を呼ぶ一作となっている。同作はWOWOWで連続ドラマ化が決定した。

 湊さんは刊行時のインタビューで出版元の角川春樹社長から「裁判」、担当編集者から「映画」というキーワードをもらい今作のストーリーの根幹に据えたと明かしている。物語ではすでに結審している15年前に起きた一家殺人事件を扱う。湊さんは《裁判で述べられていることは事実、つまり、こういうことがありました、人を刺しましたという事柄であるのに対して、真実というのは、そういう行為に至るまでの心の動きも含めたものだと思っています》と語る。事実のみに注目し結した裁判の裏側にある真実に注目した物語だ。

1位『あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇』高田郁[著](角川春樹事務所)

宝暦元年に浅草田原町に江戸店を開いた五鈴屋は、仲間の尽力を得て、一度は断たれた呉服商いに復帰、身分の高い武家を顧客に持つことで豪奢な絹織も扱うようになっていた。だが、もとは手頃な品々で人気を博しただけに、次第に葛藤が生まれていく。吉原での衣裳競べ、新店開業、まさかの裏切りや災禍を乗り越え、店主の幸や奉公人たちは「衣裳とは何か」「商いとは何か」、五鈴屋なりの答えを見出していく。時代は宝暦から明和へ、「買うての幸い、売っての幸せ」を掲げて商いの大海へと漕ぎ進む五鈴屋の物語、いよいよ、ここに完結。(角川春樹事務所ウェブサイトより)

2位『内憂 惣目付臨検仕る(四)』上田秀人[著](光文社)

奥右筆、七代将軍生母の月光院にまで楔を打ち込んできた惣目付の水城聡四郎。幕政改革を進めんとする将軍吉宗とその腹心聡四郎の前に、次に立ちはだかったのは目付だった。老中、大名家すらも監察してきた江戸城中最大の権力に対して、聡四郎は手を打てるのか。そして、聡四郎にまたも危難が──。「惣目付」シリーズ、誰も書いたことのない激闘が詰まった第四弾。(光文社ウェブサイトより)

3位『希望の糸』東野圭吾[著](講談社)

東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。「死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。(講談社ウェブサイトより)

4位『落日』湊かなえ[著](角川春樹事務所)

5位『御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

6位『今夜、世界からこの恋が消えても』一条岬[著](KADOKAWA)

7位『風と行く者―守り人外伝―』上橋菜穂子[著](新潮社)

8位『イマジン?』有川ひろ[著](幻冬舎)

9位『珈琲店タレーランの事件簿 8 願いを叶えるマキアート』岡崎琢磨[著](宝島社)

10位『魔眼の匣の殺人』今村昌弘[著](東京創元社)

〈文庫ランキング 8月16日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年8月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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