百田尚樹「前世でよほど良くない行いをしたのでしょうか」バッシングを受けまくる自身の「業」を振り返る[新書ベストセラー]

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 8月23日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『22世紀の民主主義』が獲得した。
 第2位は『80歳の壁』。第3位は『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』となった。

 4位以下で注目は5位に初登場の『人間の業』。百田尚樹さんが世を騒がせたニュースをとりあげ、ツッコミまくった一冊。百田さんはまえがきでタイトルになっている「業」の由来を解説。ニュースにとりあげられるような出来事のほとんどは「わかっちゃいけるけどやめられない」心の動きが基となっていると述べ、「党利党略に走る政治家」「コロナ禍でマスク依存症になった我々」「行き過ぎたオンライン化がもたらす弊害」「犯罪者を守る『人権』」など首をひねるような世の中の傾向に物申している。もっとも百田さん自身も、言わなくてもいいことを言ってしまいバッシングを受ける自身の行動を振り返り《前世でよほど良くない行いをしたのでしょうか》と自虐も披露している。

1位『22世紀の民主主義』成田悠輔[著](SBクリエイティブ)

選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 世の中の根本を疑え 断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは日本は何も変わらない。これは冷笑ではない。もっと大事なことに目を向けようという呼びかけだ。何がもっと大事なのか?選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。ゲームのルールを変えること、つまり革命であるーー。22世紀に向けて、読むと社会の見え方が変わる唯一無二の一冊。(SBクリエイティブウェブサイトより)

2位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

団塊の世代もみな、2020年には70代となった。現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。この時期の過ごし方が、その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。(詩想社ウェブサイトより抜粋)

4位『ストレス脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

5位『人間の業』百田尚樹[著](新潮社)

6位『第三次世界大戦はもう始まっている』エマニュエル・トッド[著]大野舞[訳](文藝春秋)

7位『日本人の真価』藤原正彦[著](文藝春秋)

8位『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』和田秀樹[著](PHP研究所)

9位『70歳の正解』和田秀樹[著](幻冬舎)

10位『バカの災厄 頭が悪いとはどういうことか』池田清彦[著](宝島社)

〈新書ランキング 8月23日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年8月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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