“本当に”毎月いくら稼ぐ必要があるのか? 定年後の仕事の実態に迫った一冊に注目[新書ベストセラー]

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 8月30日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『22世紀の民主主義』が獲得した。
 第2位は『80歳の壁』。第3位は『人間の業』となった。

 4位以下で注目は10位に初登場の『ほんとうの定年後「小さな仕事」が日本社会を救う』。同書は「人生100年時代」に誰もが気になる定年後の「仕事の実態」について、最新のデータを基に解説した一冊。著者は高齢者の就労問題に詳しい研究者の坂本貴志さん。実際にどれくらいの割合の人が、いくら稼いでいるのか。本当に稼ぐべき金額はいくらなのか。働き方は再就職なのか、フリーランスなのか。実際にどのような仕事があるのか。仕事に満足できるのか。多くの人が定年後に待ち受ける人生に漠然とした不安を抱えている現代で、豊かで自由に生きるためにはどうすれば良いのか。同書で示される等身大の「実態」を確認し、現役時代から準備しておくことが肝要と言えるだろう。

1位『22世紀の民主主義』成田悠輔[著](SBクリエイティブ)

選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる世の中の根本を疑え 断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは日本は何も変わらない。これは冷笑ではない。もっと大事なことに目を向けようという呼びかけだ。何がもっと大事なのか? 選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。ゲームのルールを変えること、つまり革命であるーー。22世紀に向けて、読むと社会の見え方が変わる唯一無二の一冊。(SBクリエイティブウェブサイトより)

2位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『人間の業』百田尚樹[著](新潮社)

世の中、「わかっちゃいるけどやめられない」ことは多いらしい。党利党略に走る政治家、大上段に構えるメディア、死刑囚の人権を擁護する人々、マスク依存症、行き過ぎたオンライン化……頭を捻るようなことが、平然とまかり通っている。でも、人は皆、愚かでマヌケで、だからこそ愛らしい生き物なのかもしれない――。自らの「業」も認めるべストセラー作家が、世を騒がせた様々な事件から「人間の業」の深さを看破する。(新潮社ウェブサイトより)

4位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

5位『ストレス脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

6位『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』和田秀樹[著](PHP研究所)

7位『第三次世界大戦はもう始まっている』エマニュエル・トッド[著]大野舞[訳](文藝春秋)

8位『70歳の正解』和田秀樹[著](幻冬舎)

9位『日本人の真価』藤原正彦[著](文藝春秋)

10位『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』坂本貴志[著](講談社)

〈新書ランキング 8月30日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年9月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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