第1話「自転車泥棒」を全文公開 乃南アサ『家裁調査官・庵原かのん』試し読み

試し読み

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 朝倉陽太朗十六歳は某日午後四時半頃、高校の下校途中に同じ学校に通う友人二人と連れだって北九州市若松区二島にあるショッピングモールに立ち寄り、モール内の書店で漫画本十六冊を万引きした。店を出たところで巡回中の警備員に声をかけられ、逃走を図るが、友人二人は逃げ果せたものの、朝倉少年はその場で身柄を確保された。書店側の聞き取りに対して、本人は友人たちに誘われて犯行に及んだこと、万引きは今回が二度目であることを供述。だが、同店は以前から度重なる万引き被害に遭っており、これまでも防犯カメラの映像に朝倉少年らと似た背格好の少年たちが何度も映っていることに加え、二度目の犯行というにしては、いかにも手慣れた様子で、さらに盗んだ点数も多いことから、常習と判断して警察に通報し、少年は同日、逮捕となった。
 目の前には、書類に添付されていた写真以上に色白で細面の、また年齢の割に小柄な少年が座っている。肩幅も狭くて、まだ中学生のような頼りない雰囲気だ。髪は黒く、髪型は普通。ピアスの穴も開いていない。服装はこざっぱりしていて乱れもなかった。
 朝倉陽太朗は最初からほとんど顔を上げることがなかった。かのんが何を問いかけても返事をする声は小さい上に曖昧だ。一方の母親は、面接室に入ってきたときには少年の背に手を添え、少年が椅子を引いて腰掛けるときも一緒に椅子の背に触れる仕草を見せた。席についてからも、ことあるごとに隣で俯いたままの息子に視線をやる。かのんが話しかけたことに、朝倉少年が「ええと」などと口ごもると、すぐに「それはですね」と口を挟んできた。
 濃いピンク色のニットアンサンブルに長めのチェーンペンダント。化粧もしっかりしているし、髪には軽くパーマをかけて、耳元にも光るものをつけている。派手とまでは言わないが、万引きした息子に付き添って家裁に来る格好としては、少しばかり場違いな感じがしなくもなかった。その母親が少年に替わって喋ってしまうたびに、かのんは「息子さんに答えていただきたいんです」と繰り返さなければならなかった。すると母親は「あ」とか「すみません」と肩をすくめるが、またすぐに口を挟む。
 母親、過保護。過干渉。
 手元のメモに、書き込んだ。そして、また少年の名を呼ぶ。
「繰り返しますが、これは取調ではありません。私の仕事は陽太朗さんを責めたり叱ったり、また罰したりするのが目的ではないんです。だから緊張しないで、思った通りのことを陽太朗さん自身の言葉で、そのまま話して下さいね」
 面接の予定時間は二時間から二時間半。警察の調書をそのまま読み上げるようなことはしないが、本人の身元と犯罪事実を確認した上で、様々なことを尋ねていく。
「盗んだ本は、どうするつもりだったのかな。読みたかったの? それとも、売るつもりだったとか?」
 朝倉陽太朗は会社員・朝倉亨と妻・菜々絵との間に長男として生まれた。現在46歳の亨は中堅食品会社の係長をしており、亨よりも一つ年上の菜々絵は専業主婦。陽太朗の三歳下に次男、さらにその二歳下に長女がいる。家族は若松区の新興住宅地に建つ戸建て住宅で暮らしているが、父親は営業職ということで出張も多く多忙。子どもの教育はすべて菜々絵が取り仕切っているようだ。
 陽太朗は幼い頃、小児ぜんそくを患っていた。母親は体力をつけさせようと二歳頃から水泳を習わせ、幼稚園からはピアノ、英会話教室にも通わせた。小学生になるとこれに学習塾が加わる。成績は体育と図画工作を除いて中の上。学校の通知表には「やれば出来る」と書かれることが多かった。
「やれば出来る、ですか」
 かのんの言葉に、母親が不満げに頷いた。
「そう書かれる度に私たちはずい分と悔しい思いをしよったんです。だって、やってるんですから。やらせとるんですから。だから、いつも『もっと頑張らないけんね』って、ずっと言い続けてきました」
 かのんは「なるほど」と頷き、そのまま陽太朗に視線を移した。
「じゃあ、陽太朗さんもずっと頑張ってきたのかな。大変じゃなかった?」
 陽太朗が一瞬、口もとに力を入れて何か言おうとする前に、またもや母親が「当たり前のことです」と胸を張る。
 地元の中学に入学後は母親の反対を押し切ってサッカー部に入ったものの、もともと体育が苦手だった上に体力的にもついていかれず、すぐにやめてしまった。その後、部活はしていない。また、中学生からは、それまでの習い事の代わりに複数の学習塾に通うようになった。三年間を通して特に親しい友人は出来なかったが、一方でいじめ被害の経験などもない。ゲームが好きで、家で弟と遊ぶことが多かった。これも母親は「きちんと時間を決めて」遊ばせていたという。成績は相変わらず中の上だった。
「それだけ安定してるっていうことは、ずっと頑張ってきたっていうことですね」
 母親が「もちろんよねえ」と息子を見るが、それにも少年は無反応だ。その後、高校受験に挑むが第一志望には合格出来ず、第二志望の現在の私立校に進む。この辺りでは中堅と言われる学校だ。
「では、これから先はお母さんには少し見守っていただいて、陽太朗さんに自分で答えてほしいんですが」
 手元の時計をちらりと見てから、かのんは改めて、念を押すように母親と少年を見た。
「さっきも聞いたけど、盗んだ本はどうするつもりだったの?」
「――べつに、どうするとかは」
「じゃあ、これはどうかな。本屋さんでも、警察でも、陽太朗さんは友だちに誘われたということと、今回が二度目だと答えていますけど、それについては、どうかしら?」
「――誘われて――二回目で――」
「そう、二回目なのね。それなら、どうして本屋さんは『もっとやってるはずだ』って言ったのかな」
「――何か、間違ったか、人違いか――」
「人違いか、なるほど。それじゃあ、いつも仲間と三人でいるっていう、それについてはどうかな。誰がリーダー格だとか、そういうことはあるの?」
 書店から逃げた他の少年二人も、朝倉少年の供述によって氏名が明らかにされたことから、翌日までに逮捕されている。実は、彼らは揃って、万引きは朝倉陽太朗に誘われたと語っているようだ。それも二回どころか、すでに五、六回も同じ店で万引きを繰り返してきたし、他の何店かでも万引きをしてきたという。かのんは担当していないが、書類はもう家裁に回ってきていて、鈴川さんと若月くんが、それぞれに動き始めている。
「大体いつもあいつらと一緒やけ――」
「そのことですけどね」
 我慢しきれないというように、やはり母親が喋り出してしまう。
「要するに、この子は利用されたんですよ。おとなしくて人が好いもんだから」
 母親はそれから堰を切ったように、自分の息子こそが被害者なのだということをまくし立て始めた。次第に声がうわずっていく。
 母親から見た長男は真面目で几帳面な上に気が弱く、とてもではないが自分から悪事を働けるような子ではない。また十分な小遣いも与えているので、万引きなどする必要はまったくない。つまり、今回のことは単に悪い友人にそそのかされて万引きすることになったのに違いなく、その挙げ句に警察に捕まったのだから、迷惑以外の何ものでもない。親としては、その友人たちに詫びてもらったくらいでは気が済まない。何なら損害賠償して欲しいほどだという。
 それだけのことを母親が滔々と述べる間、かのんはメモを取り続け、うん、うん、と頷きながら、一方で朝倉少年を観察していた。少年は何度か薄い肩を上下させ、時折、口もとを歪めた。微かな貧乏揺すりが伝わってくる。額にかかる前髪を振り払うように、顔を小さく左右に振ることもあった。とりあえず母と子を離さないと、少年から彼なりの言葉を引き出すことは難しそうだ。
「では、ここからは息子さんと二人でお話をさせていただきたいので、お母さんは外でお待ちいただけますか」
 母親の話をひと通り聞いた後で、かのんが促すと、母親はまだ話し足りないといった表情だったが、それでも素直に面接室から出て行った。かのんと二人きりになると、少年はほんの小さな舌打ちをして、それから長いため息をついた。背中から力が抜けたらしいことが見て取れる。
「今お母さんが話したことと、朝倉さん自身の考えと、違うところはありますか? たとえば友だちのこととか、それから今回の万引きのこととか」
 少年が、初めてちらりとこちらを見た。瞳が揺れる。
「――特に、ないです」
「ないかな。友だちについては、どう? お母さんの言う通り、悪い人たちだと思っている?」
「――それは――分からんです」
「じゃあ、一緒にいるときは、どんな感じなの? 楽しいとか、面白いとか」
「――そんなに面白いっちゅうことも、特にないんやけど」
「それなら、あの日は? 誰が本屋さんに行こうって言い出したんだろう。最初から万引きする目的だったのかな」
「――何となく『行こうか』っちゅって」
「誰が?」
「――何となく」
「そうか、何となく、そうなったのね。誰が言い出したっていうわけじゃなく?」
「――まあ」
「それで朝倉さんは、二人のうちのどっちかに命令されて万引きすることになったの? それとも、両方? 本当にあれが二回目だったのかな」
 少年の貧乏揺すりが伝わってくる。何度か深呼吸を重ねる少年の顔を、かのんは首を傾げて覗き込むようにした。今ここで、少年が本当のことを話してくれたら、彼自身の気持ちも軽くなるだろうし、これから母親に伝えるべき話の内容も違ってくるはずだ。だが、しばらく待っても、少年は口を開こうとはしなかった。調査官の仕事にもう一つつけ加えることがあるとしたら、それは「待つ」ことかも知れない。それでも少年は口を開きそうにはなかった。かのんは再び話し始めた。
「分かってると思うけど、万引きって、要するに泥棒と同じなのね」
「――まあ」
「それに、被害に遭った本屋さんのことも、少し考えてみてほしいんだ。本が一冊売れたときの、本屋さんの儲けってどれくらいあるか知ってる?」
 少年は、俯いたままで首を左右に振った。かのんは「定価の二割だって」と手にしたボールペンをくるりと回しながら言った。
「つまり、朝倉さんが盗った本でいえば、一冊の値段が四五〇円として、二割っていうことは――」
「九〇円」
「さすが、計算が速いね。それの十六冊分っていうことは」
 横を向いたまま、それでも少年はさほど間を置かずに正確な金額を答えた。かのんは「そうね」と頷いた。
「十六冊売って、やっと一四四〇円。ちなみに、朝倉さんのお小遣いは月にいくら?」
 少年は「五〇〇〇円くらい」と答えた。
「だとすると、朝倉さんの家が本屋さんなら、漫画の本を五十冊以上売らないと、それだけのお小遣いはあげられないことになるよね」
「――」
「その他にも、本屋さんは家賃とか光熱費とか、それから店員さんのお給料とか、自分や家族の生活費とか、色々と出していかなきゃならないよね?」
 朝倉陽太朗は大きく息を吸い込み、わずかに顔を傾けたまま「だから」と呟いた。
「もう、やりませんから」
 視線だけ上げたときの表情を見て、かのんはつい「本当に?」と言いたくなった。面差しは幼くても、どこかに投げやりなふてぶてしさが感じられる。本当に反省しているときの顔つきというのは、こんなものではない。
 かのんは詰め寄る代わりに、では、迷惑をかけた書店に対してはどのように考えているかと尋ねた。照会書には「謝って弁償します」と書かれていたが、本人の口から直接、反省の弁を聞きたかった。すると少年は「かあさんが」と、ぼそりと呟いた。
「菓子か何か持って、謝ってくるっち」
「お母さんが? 朝倉さんは行かないの?」
「――かあさんが、行かんでいいって」
 次第に姿勢が崩れてきて、椅子の背にもたれかかるような格好になり始めている。貧乏揺すりも止まっていなかった。少年が少しずつ苛立ちを募らせているらしいことが伝わってくる。何かしら、心にわだかまりがあることは確かだと思う。だが、たった一度の面接で、そこまで探り出すのは難しかった。最後に、今度は少年と入れ替わりに、母親に入ってきてもらった。
「お店へは、お母さんが謝罪に行かれるんだそうですね」
 母親は、とにかく早く始末をつけてしまいたいのだと応えた。
「陽太朗さんと一緒には、行かれないんですか?」
「まだ高校一年生ですからね。『あれが万引きで捕まった奴だ』みたいな目で見られたら可哀想ですし、それが心の傷になって欲しくないんです」
「心の傷、ですか」
「だって、悪夢みたいなものやないですか。あんな引っ込み思案の子が、せっかく友だちが出来たち喜んどったのに、結局は利用されとっただけやなんて」
「息子さんは、本当に利用されたんでしょうか」
 かのんの質問に、母親はいかにも心外なことを言われたという顔つきになり、「当たり前やないですか」とまなじりを決した。
「あの子には今後一切、彼らとは関わらんようにきつく言って聞かせました。もちろん、LINEや何かもやめるように、私の目の前でアカウントも何もかも全部、削除させました。自分の人生を台無しにするような相手とは、金輪際、関わったらいけんって。あちらに転校してもらいたいくらいです」
 かのんは「そうですか」としか答えることが出来なかった。反論したところで、この母親は容易に納得しないに違いない。むしろ、話がこじれる一方だと思ったのだ。これは、あくまでも在宅事件だ。これに懲りて、あの気弱そうにしている少年が二度と馬鹿な真似さえしなければ、それで一段落ということになる。
 朝倉母子を帰して調査官室に戻ると、かのんはまずコーヒーを淹れ、冷蔵庫で冷やしておいたコンビニのデザートを取り出した。このために、いつもおやつを欠かさない。甘いものが、かのんにとっては何よりの滋養強壮剤なのだ。
「おっ、今日のは何。栗か?」
 頭の上から声が降ってきた。勝又主任が、眼鏡の奥の目を細めながら後ろに立っていた。
「お疲れさん。どうだった」
 かのんは、スプーンを片手に「まあ、大体」と頷いて見せた。
「ずい分と過保護っていうか、子どもを支配している感じの母親でした」
「少年は?」
「年齢よりは幼い感じの割に、何となくふてぶてしい子でしたね」
 勝又主任は「そうか」と頷いて自分の席へ戻っていく。
「で、庵原さん、今度の週末は帰るの?」
 窓際のデスクに戻った勝又主任が、首を伸ばすようにしてこちらを見ている。若月くんも巻さんも、そして鈴川さんもまだ戻ってきていなかった。
「今週は帰りません」
 主任はふうん、と首を傾げた。
「彼氏が淋しがるんじゃないのか」
「大丈夫です」
「先週も帰らなかったよな?」
 うるさいな。
 と、ちょっと思う。世話好きが高じて、勝又主任には少しばかり詮索し過ぎなところがある。
「あんまり彼を放っておくと――」
「主任」
 スプーンをひとなめしたところで、かのんは首を巡らせて主任を見つめた。
「それ以上はセクハラになりかねませんよ」
 すると主任は鼻白んだ表情になって「はいはい」と一度は首を引っ込め、だがすぐに「じゃあさ」と、また首を伸ばしてきた。
「今度の週末は、どうしてる?」
「こっちでやりたいことがありますから」
「よかったら、僕らと走らないかなあ」
 かのんは薄めのコーヒーをひと口すすってから「またの機会に」と愛想笑いで答えた。勝又主任の趣味はジョギングだ。ことあるごとに走ることの素晴らしさを語り、何とかして仲間を増やそうとする。調査官という仕事は、人の人生や思いを受け止めるばかりだから、澱のようなストレスが溜まりやすい。だから暇を見つけてはストレスを発散し、気持ちを切り替える必要があった。それで、登山やバードウォッチング、囲碁将棋と、趣味に没頭しようとする人が多い。かのんにとってはそれがサイクリングなのだが、どういうわけか勝又主任はジョギングの方に引き込みたいらしかった。
「いいもんだよ、この、両方の足の裏で、じかに大地を感じるのは。チャリンコじゃあ、それは味わえないだろう?」
 チャリンコなんて言わないで欲しい。それでは前カゴをつけたママチャリのようではないかと思いながら、かのんは愛想笑いを崩さずにスプーンを動かした。
「さて、と」
 甘いものを食べ終えたら、スリープ状態になっていたパソコンを立ち上げる。朝倉陽太朗少年に対する調査面接の結果を、今日中に調査票にまとめてしまうつもりだ。これで、この事件に関してはおしまいということになる。
 それにしても。
 何となくすっきりしないものはあった。陽太朗本人の口からは結局、最後まで反省の弁らしいものは聞かれなかったし、母親の向いている方向も少しばかり見当違いだ。すべては友だちのせいだと言い切り、我が子を反省させようとは思っていない。少年は後半、ため息をついたり貧乏揺すりをしたりという苛立ちを見せていたが、あれはどういう心情を表していたのだろう。かのんの目には、母親に苛立っていたように見えなくもなかったが。
 でも、まあ。
 とにかくこれで普通の高校生に戻ってくれることを願うことにして、かのんはパソコンのキーボードを叩き始める。少しして、栗林(くりりん)からLINEが入った。
〈クチェカの腹が、まだ治らないよ〉
 先週から、彼が飼育担当しているニシゴリラの雌、クチェカが体調を崩して、栗林は休日返上で動物園に詰めている。それもあったから先週も今週も、かのんは東京に帰らないことにしたのだった。もともと土日や祝日に休めるなんて、動物園の飼育員にはまず期待できないことだが、それでも、せっかく東京まで戻っても実家しか行くところがないか、またはひと晩中ゴリラ舎で過ごすのでは、あまりに味気ない。
〈正露丸は?〉
 半分、冗談のつもりで返事を送った。するとすぐに、ゴリラが涙を流しているLINEスタンプだけが返ってきた。

乃南アサ
1960年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て1988年、『幸福な朝食』で日本推理サスペンス大賞優秀作を受賞し、作家活動に入る。1996年に『凍える牙』で直木三十五賞、2011年に『地のはてから』で中央公論文芸賞、2016年に『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他に『鎖』『嗤う闇』『しゃぼん玉』『美麗島紀行』『六月の雪』『チーム・オベリベリ』など、著書多数。

乃南アサ

新潮社
2022年9月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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1896年(明治29年)創立。『斜陽』(太宰治)や『金閣寺』(三島由紀夫)、『さくらえび』(さくらももこ)、『1Q84』(村上春樹)、近年では『大家さんと僕』(矢部太郎)などのベストセラー作品を刊行している総合出版社。「新潮文庫の100冊」でお馴染みの新潮文庫や新潮新書、新潮クレスト・ブックス、とんぼの本などを刊行しているほか、「新潮」「芸術新潮」「週刊新潮」「ENGINE」「nicola」「月刊コミックバンチ」などの雑誌も手掛けている。

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