悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」

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悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」

[レビュアー] カドブン

11月23日は勤労感謝の日。
身の回りに目を向けると、誰かの仕事の結果に囲まれていることに気づいて、ハッとさせられることがあります。世界には自分の知らない仕事がたくさんあって、一生で出会える仕事はほんの一部。でも、現実の世界のほかにも、仕事に出会える場所があるんです。そう、物語の世界です。そこにあるのは、「こんな仕事があったのか!」「業界の裏側でこんなことが!?」という驚きだけではありません。思い通りにならない仕事や人生に悩む登場人物たちを応援したくなったり、つまずきながらも自分の居場所や誇りを見つけていく彼らの姿に「もう少しだけ頑張ってみようかな」と勇気をもらえたり。明日も頑張るための力が湧いてくる、おすすめのお仕事小説を5作、ご紹介します。

■読んだら明日も頑張れるかも。勇気をくれる「お仕事小説5選」

■未上夕二『ハッピーリフォーム』(KADOKAWA刊)

悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」
悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」

リフォームが幸せを呼ぶ、感動のお仕事小説

建築士だった父の背中を追い、木之本工務店に勤める二級建築士のさくら。彼女がクライアントに寄り添い提案する改築案は、彼らの生き方まで変えていく……。暖かくて感動的なお仕事小説!

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322012000536/

■紙木織々『それでも、あなたは回すのか』(新潮文庫nex刊)

悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」
悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」

僕たちは「物語」の歴史の最先端を走ってる。

編集者になりたい。そんな夢を胸に出版社を受けるも、就職活動がまったく上手くいかず、ソーシャルゲーム開発会社に入社することになった友利晴朝。配属されたのは、社内で「サ終(サービス終了)」と呼ばれる赤字チームだった……。ユーザーの声がダイレクトに届く運営現場。課金。ガチャ。そして、炎上。急成長するエンターテインメント業界、その内幕を描く新時代のお仕事小説。

(あらすじ:新潮社オフィシャルHPより引用)

■安藤祐介『営業零課接待班』(講談社文庫刊)

悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」
悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」

就職氷河期世代から共感の嵐! ノンストップお仕事感動物語(スペクタクル)!

苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等(まじまひとし)は、接待専門の「営業零課」で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!? 涙も笑いも挫折も成功も、「働くこと」のすべてが詰まった感動の営業小説。

(あらすじ:講談社オフィシャルHPより引用)

■大崎梢『プリティが多すぎる』(文春文庫刊)

悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」
悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」

カワイイ至上主義の世界に放り込まれた男子の運命は!?

文芸編集者志望の新見佳孝が入社3年目に受けた辞令はなんとローティーン女子向けファッション誌「ピピン」編集部。女の子の憧れが詰まった誌面はどこを開いてもフワフワのキラキラで佳孝には理解不能!? 「南吉くん」と呼ばれて、こんな仕事やってられるかとくさる彼の前に次々と現れる、経験豊かなお姉さん編集者にカメラマン、スタイリスト、一生懸命な少女モデルたち。そのプロ精神にふれるうち佳孝にもやがて変化が……。雑誌作りの舞台裏を描く爽快お仕事小説!!

(あらすじ:文藝春秋オフィシャルHPより引用)

■ 津村記久子『この世にたやすい仕事はない』(新潮文庫刊)

悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」
悩んで、つまずいて、また前を向く。「お仕事小説5選」

転職のたび世界はめくるめく一変する。すべての働く人の今を励ますお仕事ファンタジー。

「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして……。社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探す、共感と感動のお仕事小説。芸術選奨新人賞受賞。

(あらすじ:新潮社オフィシャルHPより引用)

KADOKAWA カドブン
2022年11月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

KADOKAWA

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