塩野七生からのメッセージ《資源のない日本は「人材」こそ「資源」とせよ!》[新書ベストセラー]

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 11月22日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-』が獲得した。
 第2位は『成熟スイッチ』。第3位は『80歳の壁』となった。

 2位に初登場の『成熟スイッチ』は林真理子さんが成熟した世代に向けて「人間関係の心得」「世間を渡る作法」「面白がって生きる」「人生を俯瞰する」の四つをテーマに語った一冊。亡くなった瀬戸内寂聴さんや渡辺淳一さん、ベストセラー作家となった精神科医の和田秀樹さんなどとの交流を交えながら、気持ちよく成熟するための具体的な方法と心構えを説いている。

 4位以下で注目は5位に初登場の『誰が国家を殺すのか 日本人へV』。月刊誌「文藝春秋」の塩野七生さんの人気連載「日本人へ」をまとめたエッセイ集の第5弾。古代ギリシア、古代ローマ、中世ルネサンスなど過去に興隆し衰退した文明を見据えながら日本への提言を綴る。

1位『バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-』橘玲[著](新潮社)

正義のウラに潜む快感、善意の名を借りた他人へのマウンティング、差別、偏見、記憶……人間というのは、ものすごくやっかいな存在だが、希望がないわけではない。一人でも多くの人が「人間の本性=バカと無知の壁」に気づき、自らの言動に多少の注意を払うようになれば、もう少し生きやすい世の中になるのではないだろうか。科学的知見から、「きれいごと社会」の残酷すぎる真実を解き明かす最新作。(新潮社ウェブサイトより)

2位『成熟スイッチ』林真理子[著](講談社)

昨日とは少し違う自分になる「成熟スイッチ」はすぐそこにある――。 ベストセラー『野心のすすめ』から9年、人気作家が成熟世代におくる待望の人生論新書。 日大理事長就任、「老い」との近づき方など、自身の成熟の現在地を明かしながら、 「人間関係の心得」「世間を渡る作法」ほか四つの成熟のテーマについて綴っていく。 先輩・後輩世代とのつき合い方、自分の株が上がる「お礼」の方法、 会話を面白くする「毒」の入れ方など、著者ならではの成熟テクニックが詰まった一冊!(講談社ウェブサイトより)

3位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』田坂広志[著](光文社)

5位『誰が国家を殺すのか 日本人へV』塩野七生[著](文藝春秋)

6位『世界インフレの謎』渡辺努[著](講談社)

7位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

8位『22世紀の民主主義』成田悠輔[著](SBクリエイティブ)

9位『60歳からはやりたい放題』和田秀樹[著](扶桑社)

10位『忘れる読書』落合陽一[著](PHP研究所)

〈新書ランキング 11月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年11月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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