信長の遺体の行方は? 江戸の「買春」価格は? 磯田道史が古文書から読み解いた日本史の「裏」と「闇」[新書ベストセラー]

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 11月29日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-』が獲得した。
 第2位は『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』。第3位は『誰が国家を殺すのか 日本人へV』となった。

 4位以下で注目は5位に初登場の『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』。人気の歴史家、磯田道史さんが古文書から読み解いた歴史の「裏」と「闇」を解説した一冊。とりあげられるのは明智光秀が起こした謀反の真相、信長の遺体の行方、家康がうけていた「手術」など戦国時代の逸話や、江戸時代の「買春」の価格、猫やカブトムシの飼われ方などの文化事情、赤穂浪士が行った「吉良の首」切断儀式や義賊として知られる鼠小僧の真実の姿、西郷隆盛の抱えた「闇」など人気の歴史上の人物に関する知られざるエピソードなど、これまで知られてこなかった日本史の裏側を磯田さんがエッセイ形式で綴っている。

1位『バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-』橘玲[著](新潮社)

正義のウラに潜む快感、善意の名を借りた他人へのマウンティング、差別、偏見、記憶……人間というのは、ものすごくやっかいな存在だが、希望がないわけではない。一人でも多くの人が「人間の本性=バカと無知の壁」に気づき、自らの言動に多少の注意を払うようになれば、もう少し生きやすい世の中になるのではないだろうか。科学的知見から、「きれいごと社会」の残酷すぎる真実を解き明かす最新作。(新潮社ウェブサイトより)

2位『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』田坂広志[著](光文社)

筆者は、本書を、次のような「問い」を抱かれた方々に読んで頂きたいと思い、書いた。・「死」を直視すべきときを迎えている方々・「科学」にも「宗教」にも疑問を抱かれている方々・最先端量子科学の「仮説」に興味を持たれている方々・人生で「不思議な体験」が起こる理由を知りたい方々・肉親の「死」について切実な思いを抱かれている方々・「死」についての思索を深めたい方々(光文社ウェブサイトより)

3位『誰が国家を殺すのか 日本人へV』塩野七生[著](文藝春秋)

資源のない日本は「人材」こそ「資源」とせよ!古代ギリシア人やローマ人は「危機」という言葉に「甦生」の意味も合わせ持たせた――「知恵」を働かせる以外に日本の未来はない。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『成熟スイッチ』林真理子[著](講談社)

5位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

6位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

7位『22世紀の民主主義』成田悠輔[著](SBクリエイティブ)

8位『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹[著](詩想社)

9位『世界インフレの謎』渡辺努[著](講談社)

10位『高橋源一郎の飛ぶ教室 はじまりのことば』高橋源一郎[著](岩波書店)

〈新書ランキング 11月29日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年12月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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