岸辺露伴は探偵か? 荒木飛呂彦「このミス2023」で語る 伊坂幸太郎・辻村深月・法月綸太郎も荒木作品の魅力を紹介[文芸書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 12月27日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『とんでもスキルで異世界放浪メシ 13 肉団子の甘酢あん×冒険者の流儀』が獲得した。
 第2位は『八男って、それはないでしょう! 27』。第3位は『このミステリーがすごい!2023年版』となった。

 3位にランクインした『このミステリーがすごい!2023年版』は年末恒例のミステリランキングブック。今年の巻頭では「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ「岸辺露伴は動かない」を特集。作者の荒木飛呂彦さんのインタビューの他、NHK総合で実写ドラマ化された際の脚本家・小林靖子さんのインタビュー、作家の伊坂幸太郎さん・辻村深月さん・法月綸太郎さんが荒木作品の魅力を語るコラムも掲載されている。

 インタビューで荒木さんは岸辺露伴の探偵としての側面を問われ《探偵であり、お話の語り部。描いているうちにそういう役割ができていったんです》と明かしている。また露伴のキャラクターに込めた思い、シャーロック・ホームズから受けた影響、好きなミステリ作品などについても答えており、ミステリファン、マンガファンどちらにとっても貴重なインタビューとなっている。

 3人の作家はそれぞれ思い思いに荒木作品をあげており、伊坂幸太郎さんは「魔少年ビーティー」の思い出、辻村深月さんは「ジョジョ」の凄さ、法月綸太郎さんは「バオー来訪者」や「ジョジョ」シリーズの独特の語彙の魅力や好きな登場人物などについて、一様に熱く語っている。

1位『とんでもスキルで異世界放浪メシ 13 肉団子の甘酢あん×冒険者の流儀』江口連[著](オーバーラップ)

お騒がせっぷり、パワーアップ!?TVアニメ2023年1月10日より放送!(オーバーラップウェブサイトより抜粋)

2位『八男って、それはないでしょう! 27』Y.A[著](KADOKAWA)

世界征服阻止なるか!? 『ヴェルVS オットー』ついに最終局面へ!(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

3位『このミステリーがすごい!2023年版』編集部[編](宝島社)

34年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。(宝島社ウェブサイトより抜粋)

4位『かがみの孤城』辻村深月[著](ポプラ社)

5位『爆弾』呉勝浩[著](講談社)

6位『老害の人』内館牧子[著](講談社)

7位『戸田恵梨香『彼女』』戸田恵梨香[著](ワニブックス)

8位『その本は』又吉直樹[著]ヨシタケシンスケ[著](ポプラ社)

9位『君のいた時間 大人の流儀Special』伊集院静[著](講談社)

10位『怪物たちを統べるモノ 2 最強の支援特化能力で、気付けば世界最強パーティーに!』Sin Guilty[著](ホビージャパン)

〈文芸書ランキング 12月27日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年12月31日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク