官邸を裏で操りマスコミを抑え込んだ「アンタッチャブルの男」葛西敬之の実像に迫った一冊が話題[ノンフィクションベストセラー]

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 1月31日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『メンタル強め美女白川さん4』が獲得した。
 第2位は『20代で得た知見』。第3位は『三流シェフ』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『国商 最後のフィクサー葛西敬之』。国鉄分割民営化の立役者でJR東海の社長・会長を歴任し、2022年5月に亡くなった葛西敬之氏の実像に迫ったノンフィクション。一経営者でありながら官僚・警察・検察との太いパイプを持ち、官邸を裏で操り、NHKの会長選びにまで介入しマスコミを抑え込む……。JR東海に君臨し続けた「アンタッチャブルの男」がいかにして怪物的な力を手に入れたのか、その全貌に初めて迫った作品だ。著者の森功さんは雑誌の編集部を経て独立したノンフィクション作家。「月刊現代」の連載「ヤメ検司法に巣喰う生態系の研究」(2008年)、「同和と銀行三菱東京UFJの闇」(2009年)の両記事で、2年連続「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞している。著書に福岡県の女性看護師4人による保険金連続殺人事件の全容を追った『黒い看護婦』、「財界のフィクサー」といわれた在日韓国人の実業家の実像を描いた『許永中 日本の闇を背負い続けた男』などがある。

1位『メンタル強め美女白川さん4』獅子[著](KADOKAWA)

私たちは何歳になっても愛を与え合い、受け取り合える!必要以上に自分を責めてしまうとき、心に余裕がなくて他人を否定したくなるとき、誰かに心ない言葉をかけられたとき…。メンタル強め美女白川さんからあなたへ贈るメッセージ、「私たちはみんな生きているだけで素晴らしい!」ストレスいっぱいな現代社会をポジティブマインドで渡り歩くためのヒントが詰まった、大ヒットシリーズ第4弾!(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

2位『20代で得た知見』F[著](KADOKAWA)

人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心動かされたかで決まる(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『三流シェフ』三國清三[著](幻冬舎)

37年間続いたグランメゾンを閉じ、僕は70歳で、新たな夢を実現するどんな一皿よりもエモーショナル!料理界のカリスマ・三國シェフの自伝的エッセイ「苦労する覚悟さえあれば、居場所は見つかる」「人は人の苦労をそれほど評価しない」「みんながやりたくないことを機嫌良くやる」。父との漁、ホテルでの鍋洗い、ヨーロッパ修行、30歳での開業、ミシュランとの決別――。時代の寵児といわれ、がむしゃらに突っ走ってきたぼくが、「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉店する訳と、これから叶える夢について(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『にゃんこ四字熟語辞典2』西川清史[著](飛鳥新社)

5位『にゃんこ四字熟語辞典』西川清史[著](飛鳥新社)

6位『心をととのえるスヌーピー 悩みが消えていく禅の言葉』チャールズ・M・シュルツ[著]谷川俊太郎[訳]枡野俊明[監修](光文社)

7位『やまと尼寺 精進日記 3 ひとり生きる豊穣』NHK「やまと尼寺精進日記」制作班[著](NHK出版)

8位『国商 最後のフィクサー葛西敬之』森功[著](講談社)

9位『橋下徹の研究』百田尚樹[著](飛鳥新社)

10位『日々臆測』ヨシタケシンスケ[著](光村図書出版)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 1月31日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年2月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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