安倍元首相の回顧録は守秘義務違反か? 国会騒然の『安倍晋三 回顧録』ベストセラー1位に初登場

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 2月14日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『安倍晋三 回顧録』が獲得した。
 第2位は『102歳、一人暮らし。 哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』。第3位は『メンタル強め美女白川さん4』となった。

 1位に初登場の『安倍晋三 回顧録』は昨年7月に死去した安倍晋三元首相のインタビューをまとめた一冊。インタビューは首相退任後の2020年9月に行われ、長期政権維持の秘訣や選挙対策・財務省対策など国内政治の舵取りの裏側だけでなく、米国のトランプ前大統領やオバマ元大統領、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領との秘話など、各国首脳と交わした重要な交渉の舞台裏も明かされており大きな話題となっている。2月13日に行われた衆議院予算委員会では同書の内容をもとに森友問題や北方領土問題、慰安婦問題などに関する質問が行われ、同書への注目が更に高まった。また同書では内政や外交上の機微に触れており、安倍元首相が守秘義務に違反しているのではないか、との質問もなされた。

1位『安倍晋三 回顧録』安倍晋三[著]橋本五郎[聞き手]尾山宏[聞き手・構成]北村滋[監修](中央公論新社)

2022年7月8日、選挙演説中に凶弾に撃たれ、非業の死を遂げた安倍晋三元首相の肉声。なぜ、憲政史上最長の政権は実現したのか。一次政権のあっけない崩壊の後に確信したこと、米中露との駆け引き、政権を倒しに来る霞が関、党内外の反対勢力との暗闘……。乱高下する支持率と対峙し、孤独な戦いの中で、逆風を恐れず、解散して勝負に出る。この繰り返しで形勢を逆転し、回し続けた舞台裏のすべてを自ら総括した歴史的資料。オバマ、トランプ、プーチン、習近平、メルケルら各国要人との秘話も載録。あまりに機微に触れる――として一度は安倍元首相が刊行を見送った36時間にわたる未公開インタビューの全記録。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『102歳、一人暮らし。 哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』石井哲代[著]中国新聞社[著](文藝春秋)

よく寝てよく食べよくしゃべる。こんなかわいいおばあちゃんになりたい!「中国新聞」に”人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気!102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

3位『メンタル強め美女白川さん4』獅子[著](KADOKAWA)

私たちは何歳になっても愛を与え合い、受け取り合える!必要以上に自分を責めてしまうとき、心に余裕がなくて他人を否定したくなるとき、誰かに心ない言葉をかけられたとき…。メンタル強め美女白川さんからあなたへ贈るメッセージ、「私たちはみんな生きているだけで素晴らしい!」ストレスいっぱいな現代社会をポジティブマインドで渡り歩くためのヒントが詰まった、大ヒットシリーズ第4弾!(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『20代で得た知見』F[著](KADOKAWA)

5位『蒼い炎III -究竟編-(くきょうへん)』羽生結弦[著](扶桑社)

6位『天路の旅人』沢木耕太郎[著](新潮社)

7位『養老先生、再び病院へ行く』養老孟司[著]中川恵一[著](エクスナレッジ)

8位『心をととのえるスヌーピー 悩みが消えていく禅の言葉』チャールズ・M・シュルツ[著]谷川俊太郎[訳]枡野俊明[監修](光文社)

9位『同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史』伊藤博敏[著](講談社)

10位『にゃんこ四字熟語辞典』西川清史[著](飛鳥新社)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 2月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年2月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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