【気になる！】文庫『海の仙人・雉始●（きじはじめてなく）』絲山秋子著

宝くじに当たり大金を手にした２０代の男、河野はそれまで勤めていた東京・銀座のデパートを辞める。日本海に面した敦賀の地で古い平屋を買い取り、一人で暮らし始めた河野のもとにある日、居候を志願する奇妙な神様「ファンタジー」が現れる。さらに、河野に思いを寄せる女性も訪れ、美しい海を望むゆったりとした日常生活に微妙な変化が生まれて…。

それぞれに複雑な事情を抱える男女の孤独の調べを軽やかにつづり、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受けた名作「海の仙人」。ほかに文庫初収録となる短編を掲載。（河出文庫・９１３円）

●＝句の右にふるとり

• 河出書房新社
• 産経新聞社
• 絲山秋子
• 海の仙人・雉始雊

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