矢部太郎が描く認知症患者とその家族の日常 専門医のエッセイをマンガ化[ノンフィクションベストセラー]

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 3月7日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『安倍晋三 回顧録』が獲得した。
 第2位は『102歳、一人暮らし。 哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』。第3位は『裸一貫!つづ井さん5』となった。

 4位以下で注目は9位に初登場の『マンガ ぼけ日和』。認知症の専門医、長谷川嘉哉医師の著書『ボケ日和―わが家に認知症がやって来た!どうする?どうなる?』(かんき出版)のマンガ版。同書は認知症の進行具合を、春・夏・秋・冬の4段階に分け、段階ごとに患者さんに起こる変化や周りがとるべき対応を描いたエッセイ集。多くの実例を交えながらわかりやすく解説されている。マンガ版でも認知症患者とその家族の日常が矢部太郎さんの温かみのある絵柄で描かれ、笑って泣けて参考になる一冊となっている。矢部さんは刊行にあたり《この漫画を描くことで僕自身が、介護や認知症についてもっと考えたい、学びたい、知りたい。それがこの本を描いた一番の動機だったのかもしれません。 このマンガを読んだ皆さんの未来への不安が、あたたかな日差しのような安心に変われば。そんな一冊になっていたら幸いです。》と同書に込めた思いを述べている。

1位『安倍晋三 回顧録』安倍晋三[著]橋本五郎[聞き手]尾山宏[聞き手・構成]北村滋[監修](中央公論新社)

2022年7月8日、選挙演説中に凶弾に撃たれ、非業の死を遂げた安倍晋三元首相の肉声。なぜ、憲政史上最長の政権は実現したのか。一次政権のあっけない崩壊の後に確信したこと、米中露との駆け引き、政権を倒しに来る霞が関、党内外の反対勢力との暗闘……。乱高下する支持率と対峙し、孤独な戦いの中で、逆風を恐れず、解散して勝負に出る。この繰り返しで形勢を逆転し、回し続けた舞台裏のすべてを自ら総括した歴史的資料。オバマ、トランプ、プーチン、習近平、メルケルら各国要人との秘話も載録。あまりに機微に触れる――として一度は安倍元首相が刊行を見送った36時間にわたる未公開インタビューの全記録。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『102歳、一人暮らし。 哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』石井哲代[著]中国新聞社[著](文藝春秋)

よく寝てよく食べよくしゃべる。こんなかわいいおばあちゃんになりたい!「中国新聞」に”人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気!102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

3位『裸一貫!つづ井さん5』つづ井[著](文藝春秋)

裸一貫伝説、ついに完結――…!!! 前向きな気持ちが湧いてくるHAPPYなコミックエッセイ、笑顔でフィナーレ?? 田舎暮らしのつづ井さん。お尻のお世話を極めたり、マッチングアプリに挑戦したり、お母さんに世界一優しい嘘をついてしまったり……さらに前世からの友人たちとエキセントリックな誕生日会を開くなど、かわらず楽しい毎日。一方、好きな作家さんとの対面でオタク暴走特急と化し、「あまりにも情報の少ない」推し俳優と3年ぶりに会うなど、ドッキドキな事件も!? 集大成となる「ゾフ田のバースデーサプライズ」から「自分にとって推しとはなにか」真摯に考える話、橘さんによる特別絵日記まで、単行本でしか読めない70ページ以上の描きおろしを収録。「なんでもアリ」な日々の、全ての伏線が回収される最終巻!(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『20代で得た知見』F[著](KADOKAWA)

5位『養老先生、再び病院へ行く』養老孟司[著]中川恵一[著](エクスナレッジ)

6位『心をととのえるスヌーピー 悩みが消えていく禅の言葉』チャールズ・M・シュルツ[著]谷川俊太郎[訳]枡野俊明[監修](光文社)

7位『メンタル強め美女白川さん4』獅子[著](KADOKAWA)

8位『我慢して生きるほど人生は長くない』鈴木裕介[著](アスコム)

9位『マンガ ぼけ日和』矢部太郎[著]長谷川嘉哉[原案](かんき出版)

10位『にゃんこ四字熟語辞典』西川清史[著](飛鳥新社)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 3月7日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年3月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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