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- 小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画
- 価格:2,970円(税込)
■美術に親しむ入り口に
累計1300万部超の人気シリーズ「小学館の図鑑NEO」から出た新たな一冊は、アートがテーマ。「子供のうちに見ておきたい」と厳選された、国内外の名画約360点を美しい印刷で紹介している。監修は元文化庁長官で東大名誉教授の青柳正規氏。紀伊国屋書店のベストセラー(総合)でトップ10入りするなど、評判は上々のようだ。
時系列やジャンル別ではなく、見開き2ページごとに、さまざまな切り口で古今東西の絵を並べているのが面白い。例えば「大人の夜の過ごし方」をテーマに、ホッパーの「ナイトホークス」とゴッホ「夜のカフェ・テラス」、鈴木春信の浮世絵「風流四季哥仙(かせん) 二月 水辺梅(みずべのうめ)」などが集結。子供が寝た夜に大人は何をしているのか、名画を通じてちょっとのぞいてみようというわけだ。
日本の美術の授業は長らく実技優先で、鑑賞教育が不足しているとされてきた。絵画の見方や楽しみ方が少しでもわかれば、大人になっても美術に親しみを持てるだろう。また、多様な美術表現に触れ、感想を言語化することで、感性や思考が鍛えられるかもしれない。図鑑を入り口に、いつか本物の絵にも会いに行ってもらいたい。(小学館・2970円)
黒沢綾子
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