「ゼロからの『資本論』」の著者・斎藤幸平 「おうち時間」の過ごし方を紹介[新書ベストセラー]

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 3月22日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』が獲得した。
 第2位は『成熟スイッチ』。第3位は『徳川家康 弱者の戦略』となった。

 4位以下で注目は5位にランクインした「ゼロからの『資本論』」。2020年に発売された『人新世の「資本論」』(集英社)が大きな話題となった気鋭のマルクス研究者・斎藤幸平さんが書いた『資本論』入門書。斎藤さんが出演したNHKの「100分 de 名著」のテキストに加筆した解説書となっている。斎藤さんは3月3日と10日に放送されたテレビ東京の番組「わたしのヒュッゲ」に出演。同番組はゲストの心地よい「おうち時間」の過ごし方を紹介。斎藤さんは仕事を始めるための音楽としてバッハの「イギリス組曲」や、土井善晴さんに習ったお味噌汁を紹介した他、昨年11月に刊行した著書『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(KADOKAWA)でウーバーイーツの配達員体験をした際に使用した自転車の整備の様子などが放送された。

1位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

歴史には裏がある。古文書を一つずつ解読すると、教科書に書かれた「表の歴史」では触れられない意外な事実が見えてくる。明智光秀が織田信長を欺けた理由、信長の遺体の行方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、忍者の悲惨な死に方、赤穂浪士が「吉良の首」で行った奇妙な儀式、漏洩していた孝明天皇の病床記録……。古文書と格闘し続ける著者が明らかにした、戦国、江戸、幕末の「歴史の裏側」がここにある。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『成熟スイッチ』林真理子[著](講談社)

昨日とは少し違う自分になる「成熟スイッチ」はすぐそこにある――。ベストセラー『野心のすすめ』から9年、人気作家が成熟世代におくる待望の人生論新書。日大理事長就任、「老い」との近づき方など、自身の成熟の現在地を明かしながら、「人間関係の心得」「世間を渡る作法」ほか四つの成熟のテーマについて綴っていく。先輩・後輩世代とのつき合い方、自分の株が上がる「お礼」の方法、会話を面白くする「毒」の入れ方など、著者ならではの成熟テクニックが詰まった一冊!(講談社ウェブサイトより)

3位『徳川家康 弱者の戦略』磯田道史[著](文藝春秋)

徳川幕府が二百六十年隠してきた真実を暴く!信長、信玄、そして秀吉。圧倒的な強者を相手にしてきた家康はつねに「弱者」だった。それがなぜ天下人となったのか?そこには弱者だから取り得た戦略、ライバルからの旺盛な「学び」があった。第一人者が家康の実像に迫る。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『脳の闇』中野信子[著](新潮社)

5位「ゼロからの『資本論』」斎藤幸平[著](NHK出版)

6位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

7位『ぼけの壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

8位『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』田坂広志[著](光文社)

9位『バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-』橘玲[著](新潮社)

10位『第三次世界大戦 日本はこうなる』池上彰[著]「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ[著](SBクリエイティブ)

〈新書ランキング 3月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年3月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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