村上春樹最新作『街とその不確かな壁』35万部を突破 サイン入り愛蔵版の発売も決定[文芸書ベストセラー]

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 4月18日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『街とその不確かな壁』が獲得した。
 第2位は『汝、星のごとく』。第3位は『魔女と過ごした七日間』となった。

 1位に初登場の『街とその不確かな壁』は村上春樹さん、6年ぶりの最新長編小説。今週のトーハンの週間ベストセラーでは本の全てのジャンルを集計した総合部門でも1位を獲得している。4月13日の発売日には深夜から書店店頭に行列ができ、大きな盛り上がりを見せた。発売から6日目の18日には5万部の重版が決まり、累計発行部数35万部を突破した。この秋には「著者直筆サイン入り愛蔵版」の発売も決定している。オリジナル函入りの特別仕様の上製本で限定300部を予定。価格は税別で10万円。装幀等の詳細は6月1日に発表される。予約は発売の2ヶ月前に先着順と予定されている。

1位『街とその不確かな壁』村上春樹[著](新潮社)

十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを――高い壁と望楼、図書館の暗闇、古い夢、そしてきみの面影。自分の居場所はいったいどこにあるのだろう。村上春樹が長く封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。(新潮社ウェブサイトより)

2位『汝、星のごとく』凪良ゆう[著](講談社)

その愛は、あまりにも切ない。正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。(講談社ウェブサイトより抜粋)

3位『魔女と過ごした七日間』東野圭吾[著](KADOKAWA)

AIによる監視システムが強化された日本。指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる。少年の冒険×警察ミステリ×空想科学記念すべき著作100作目、圧巻の傑作誕生!(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『異世界ウォーキング 4 ~エーファ魔導国家・攻略編~』あるくひと[著](KADOKAWA)

5位『本の雑誌2023年5月 活字吹雪でお別れ号 No.479』(本の雑誌社)

6位『異世界刀匠の魔剣製作ぐらし』荻原数馬[著](KADOKAWA)

7位『やさしさを忘れぬうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

8位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

9位『#真相をお話しします』結城真一郎[著](新潮社)

10位『魔導師は平凡を望む 31』広瀬煉[著](フロンティアワークス)

〈文芸書ランキング 4月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年4月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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