「迷惑かけてナンボ」「無駄な抵抗はしない」「『雑音』は聞き流す」ネコのように生きる極意を養老孟司と下重暁子が語り合う[新書ベストセラー]

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 5月2日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『成熟スイッチ』が獲得した。
 第2位は『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』。第3位は『第三次世界大戦 日本はこうなる』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『老いてはネコに従え』。養老孟司さんと下重暁子さん、ネコに惹かれる80代なかばの二人がネコ愛を基軸に、老いや病、日本社会の歪について語り合った一冊。養老さんは2020年、18年間を共に過ごしたネコの「まる」を亡くしており、下重さんもまた最愛のネコ「ロミ」を亡くした経験をもつ。二人はコロコロと変わる人間社会のモノサシよりも《社会性などまるでないネコのほうが、よほど信頼できる》(同書より)と語り、「迷惑かけてナンボ」「無駄な抵抗はしない」「『雑音』は聞き流す」とネコのように「自分勝手」に生きる極意を語り合っている。

1位『成熟スイッチ』林真理子[著](講談社)

昨日とは少し違う自分になる「成熟スイッチ」はすぐそこにある――。ベストセラー『野心のすすめ』から9年、人気作家が成熟世代におくる待望の人生論新書。日大理事長就任、「老い」との近づき方など、自身の成熟の現在地を明かしながら、「人間関係の心得」「世間を渡る作法」ほか四つの成熟のテーマについて綴っていく。先輩・後輩世代とのつき合い方、自分の株が上がる「お礼」の方法、会話を面白くする「毒」の入れ方など、著者ならではの成熟テクニックが詰まった一冊!(講談社ウェブサイトより)

2位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

歴史には裏がある。古文書を一つずつ解読すると、教科書に書かれた「表の歴史」では触れられない意外な事実が見えてくる。明智光秀が織田信長を欺けた理由、信長の遺体の行方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、忍者の悲惨な死に方、赤穂浪士が「吉良の首」で行った奇妙な儀式、漏洩していた孝明天皇の病床記録……。古文書と格闘し続ける著者が明らかにした、戦国、江戸、幕末の「歴史の裏側」がここにある。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『第三次世界大戦 日本はこうなる』池上彰[著]「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ[著](SBクリエイティブ)

第三次世界大戦が起きたとき、日本はどうするのか?日本の安全を守る軍事同盟、安全保障について、池上さんが解説します。(SBクリエイティブウェブサイトより抜粋)

4位『脳の闇』中野信子[著](新潮社)

5位『80歳の壁』和田秀樹[著](幻冬舎)

6位『80歳の壁[実践篇] 幸齢者で生きぬく80の工夫』和田秀樹[著](幻冬舎)

7位『徳川家康 弱者の戦略』磯田道史[著](文藝春秋)

8位『老いてはネコに従え』養老孟司[著]下重暁子[著](宝島社)

9位『折れない心 人間関係に悩まない生き方』橋下徹[著](PHP研究所)

10位『目的への抵抗-シリーズ哲学講話-』國分功一郎[著](新潮社)

〈新書ランキング 5月2日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年5月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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