「怖い!怖い!あまりにも怖すぎる!」その森に潜むのは人か、ヒグマか、それとも…… 知念実希人のバイオホラーに小説紹介けんごがコメント[文芸書ベストセラー]

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 5月23日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『戦物語』が獲得した。
 第2位は『汝、星のごとく』。第3位は『くもをさがす』となった。

 4位以下で注目は7位に初登場の『ヨモツイクサ』。『ムゲンのi』(双葉社)や『硝子の塔の殺人』(実業之日本社)、「天久鷹央」シリーズ(新潮社)など医療ミステリのトップランナーとして知られる知念実希人さんの最新作。ヨモツイクサと呼ばれる怪物が徘徊し、生命を喰らい尽くすという禁忌の地《黄泉の森》。北海道旭川に広がるその森を開発に訪れた作業員たちが行方不明となる。7年前に黄泉の森近くで姉家族が行方不明となった外科医の佐原茜のもとに、今回の事件との関連性を疑った姉の婚約者で刑事の小此木劉生が訪れる。森に潜むのは人か、ヒグマか、それとも……。小説紹介クリエイターのけんごさんは同書のポスターに《怖い!怖い!あまりにも怖すぎる!でも、『何か』ばかりに気を取られていたら……。知念さん、僕はまんまとやられました。鮮やかな謎解きに感慨無量!》とコメントしている。

1位『戦物語』西尾維新[著](講談社)

西尾維新がおくる青春怪異譚<物語>シリーズ最新刊!遂に結婚した阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎ。一風変わった二人の新婚旅行には、忍野忍と神原駿河が同行し、怪異の調査も旅程に含まれている。暦は、ひたぎと忍に関係したある計画を秘めていて――?これぞ現代の怪異!怪異!怪異!収録作:ひたぎハネムーン(講談社ウェブサイトより)

2位『汝、星のごとく』凪良ゆう[著](講談社)

その愛は、あまりにも切ない。正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。(講談社ウェブサイトより抜粋)

3位『くもをさがす』西加奈子[著](河出書房新社)

カナダで、がんになった。「私は弱い。徹底的に弱い」。でもーーあなたに、これを読んでほしいと思った。祈りと決意に満ちた著者初のノンフィクション。(河出書房新社ウェブサイトより)

4位『街とその不確かな壁』村上春樹[著](新潮社)

5位『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身11」』香月美夜[著](TOブックス)

6位『コメンテーター』奥田英朗[著](文藝春秋)

7位『ヨモツイクサ』知念実希人[著](双葉社)

8位『魔女と過ごした七日間』東野圭吾[著](KADOKAWA)

9位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

10位『神の使いでのんびり異世界旅行~最強の体でスローライフ。魔法を楽しんで自由に生きていく!~』和宮玄[著](SBクリエイティブ)

〈文芸書ランキング 5月23日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年5月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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