「興奮が止まらない」直木賞作家・今村翔吾のデスゲーム小説に文芸評論家「これからの展開が楽しみで仕方ない」新刊発売[文庫ベストセラー]

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 5月23日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『奔れ、空也 空也十番勝負(十)』が獲得した。
 第2位は『クスノキの番人』。第3位は『霹靂 惣目付臨検仕る(五)』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『イクサガミ 地』。昨年『塞王の楯』(集英社)で第166回直木賞を受賞した歴史・時代小説家の今村翔吾さんによる「明治バトルロイヤル」シリーズの第二巻。同シリーズは文庫書き下ろしで昨年2月に第1巻の『イクサガミ 天』(講談社)が発売されている。物語はデスゲーム×明治時代×サムライ。明治11年、京都に集められた292人の武芸者たち。怪しげな技を習得した猛者たちが、各々に与えられた点数を奪い合い、殺し合いながら東海道を進む。迫力あるバトルシーンが魅力の圧倒的エンターテインメントとなっている。文芸評論家の縄田一男さんは《奇怪なる強敵がズラリと揃って、あたかも〈風太郎忍法帖〉の如し。》と紹介し《これからの展開が楽しみで仕方ない》興奮が止まらぬシリーズと勧めている。

1位『奔れ、空也 空也十番勝負(十)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

空也の武者修行は、これにて完結!京の袋物問屋の隠居・又兵衛と知り合った空也は、大和国室生寺にむかう一行と同道することになる。途中、柳生新陰流正木坂道場で稽古に加わる機会を得るが、次第にその有り様に違和感を抱く。一方、空也との真剣勝負を望む佐伯彦次郎が密かにその動向を探っていた。江戸のおこんや磐音、そして、姥捨の郷の霧子や眉月……、空也の帰還を待ちわびる人々の想いは通じるのか、そして、最後の勝負の行方は?(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『クスノキの番人』東野圭吾[著](実業之日本社)

「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」不当解雇の腹いせに罪を犯し、逮捕された玲斗。そこへ弁護士が現れ、命令に従うなら釈放すると提案があった。その命令とは……。(実業之日本社ウェブサイトより)

3位『霹靂 惣目付臨検仕る(五)』上田秀人[著](光文社)

幕政改革に邁進しようとする八代将軍・徳川吉宗の先兵として奔走する惣目付の水城聡四郎。「江戸城の頭脳」である奥右筆、徒目付、そして、「江戸城の監察」目付と手を入れようとしたが、逆に「陰謀」を仕掛けられてしまう。これまで通りの行いで、なぜか聡四郎に謹慎が言い渡されたのだ――。人気作家・上田秀人200冊目となる記念碑的作品。「惣目付」シリーズ、第五弾。(光文社ウェブサイトより)

4位『イクサガミ 地』今村翔吾[著](講談社)

5位『怪物【映画ノベライズ】』坂元裕二[脚本]是枝裕和[監督]佐野晶[著](宝島社)

6位『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 掌編集2』大森藤ノ[著](SBクリエイティブ)

7位『烏百花 白百合の章』阿部智里[著](文藝春秋)

8位『結界師の一輪華3』クレハ[著](KADOKAWA)

9位『メイデーア転生物語 6 片想いから始まる物語』友麻碧[著](KADOKAWA)

10位『蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや』坂井希久子[著](角川春樹事務所)

〈文庫ランキング 5月23日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年5月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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