稲垣吾郎、新垣結衣主演映画も今秋公開決定 朝井リョウ『正欲』文庫版がベストセラー

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 6月6日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『52ヘルツのクジラたち』が獲得した。
 第2位は『正欲』。第3位は『怪物【映画ノベライズ】』となった。

 2位に初登場の『正欲』は直木賞作家・朝井リョウさんの作家生活10周年記念作。物語はある事件をきっかけに一見無関係に見える人々の人生が重なり、繋がり合う。しかしその繋がりは“多様性”を礼賛する時代には不都合なものだった――。あってはならない感情とは? 「正しい」欲とは何なのか? 社会全体を覆う思考停止のその先を描いた問題作。同作は今秋映画版の公開を控えている。監督は『あゝ、荒野』『前科者』の岸善幸さん。出演は稲垣吾郎さん、新垣結衣さん、磯村勇斗さん、佐藤寛太さん、東野絢香さんら。稲垣さんは映画化決定に際し《脚本を読み終えた時、この作品に関われる事を嬉しく思いました。難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います。》とコメントしている。

1位『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ[著](中央公論新社)

二〇二一年本屋大賞第一位。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年の新たな魂の物語――。〈解説〉内田 剛(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『正欲』朝井リョウ[著](新潮社)

自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(新潮社ウェブサイトより)

3位『怪物【映画ノベライズ】』坂元裕二[脚本]是枝裕和[監督]佐野晶[著](宝島社)

“怪物”とは一体だれなのか。その正体とは……!? 日本を代表するストーリーテラー・坂元裕二(脚本/『花束みたいな恋をした』)と映像作家・是枝裕和(監督/『万引き家族』)が初めてタッグを組んで描いた圧巻の人間ドラマ、映画『怪物』。 いよいよ2023年6月2日(金)に劇場公開されます。それに先駆けて、完全ノベライズ版が登場。坂元×是枝の“物語”を存分に小説で味わうことができます。(宝島社ウェブサイトより)

4位『クスノキの番人』東野圭吾[著](実業之日本社)

5位『奔れ、空也 空也十番勝負(十)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

6位『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ[著](宝島社)

7位『結界師の一輪華3』クレハ[著](KADOKAWA)

8位『探偵はもう、死んでいる。9』二語十[著](KADOKAWA)

9位『傲慢と善良』辻村深月[著](朝日新聞出版)

10位『お探し物は図書室まで』青山美智子[著](ポプラ社)

〈文庫ランキング 6月6日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年6月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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