西川貴教「共に滋賀を元気にしよう!」本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』にエール 物語の舞台、滋賀県大津は大フィーバー[文芸書ベストセラー]

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 2月21日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『成瀬は天下を取りにいく』が獲得した。
 第2位は『成瀬は信じた道をいく』。第3位は『異世界に転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。13』となった。

 1位の『成瀬は天下を取りにいく』は4月10日に発表された「2024年本屋大賞」受賞作。同作は全力で我が道を突き進む個性的な中学生・成瀬あかりの生きざまを描いた青春小説。滋賀県の大津市が舞台となっており、主人公の成瀬は地元のデパート西武大津店の閉店を見守るために夏休みを捧げ、大津市膳所(ゼゼ)を関したコンビ名でM-1グランプリに出場し、県外から来た男の子をもてなすために琵琶湖の観光船「ミシガン」に乗船するなど、地元愛に溢れた展開をみせる。

 2位にランクインした続編で成瀬はびわ湖大津観光大使に就任している。大津や物語に登場する近隣の書店では特によく売れており、ファンによる「聖地巡礼」も行われているという。琵琶湖観光船「ミシガン」では同作の本屋大賞受賞を記念した割引企画「レッツゴーミシガン」キャンペーンが行われている他、物語に登場する滋賀県各所をめぐるデジタルスタンプラリーが開催されるなど、滋賀では大きな盛り上がりを見せている。

 Book Bangでは成瀬が宮島さんといっしょに大津を案内する特別エッセイ「大津ときめき紀行」、「大津ときめき紀行2 びわ湖さんぽ」を掲載している。滋賀県野洲出身のミュージシャン・西川貴教さんは《成瀬はゼゼカラ! 僕はヤスカラ! 共に、滋賀を元気にしよう!》と応援のコメントを寄せている。

1位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)

2位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!(新潮社ウェブサイトより)

3位『異世界に転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。13』じゃがバター[著](ツギクル)

4位『天官賜福 3』墨香銅臭[著]鄭穎馨[訳](フロンティアワークス)

5位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

6位『サイレント・ウィッチ -another- 結界の魔術師の成り上がり〈下〉』依空まつり[著](KADOKAWA)

7位『異世界ウォーキング 7 ~魔王国編~』あるくひと[著](KADOKAWA)

8位『図書館の天才少女 ~本好きの新人官吏は膨大な知識で国を救います!~』蒼井美紗[著](KADOKAWA)

9位『目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい 12』リュート[著](KADOKAWA)

10位『風の中に立て -伊集院静のことば- 大人の流儀名言集』伊集院静[著](講談社)

〈文芸書ランキング 4月16日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年4月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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