黒田官兵衛が安楽椅子探偵に 直木賞受賞、4大ミステリランキングを制覇した『黒牢城』が文庫化[文庫ベストセラー]

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 6月18日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『三河雑兵心得 14 豊臣仁義』が獲得した。
 第2位は『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』。第3位は『ソードアート・オンライン28 ユナイタル・リングVII』となった。

 2位に初登場の『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』は宮部みゆきさんによる連作江戸怪談シリーズ第8弾。神田にある袋物屋・三島屋で行われている〈変わり百物語〉。そこには江戸中から不思議な話が集まってくる。2014年にはNHK BSプレミアムでドラマ化され俳優の波瑠さんが主役を演じた。

 4位以下で注目は4位に初登場の『黒牢城』。米澤穂信さんによる歴史ミステリ大作。織田信長に反旗を翻した荒木村重と彼に囚われた黒田官兵衛が閉ざされた有岡城の土牢で謎に挑む。2021年末に発表された『このミステリーがすごい! 2022年版』で国内1位を獲得したほか「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」でもすべて1位を獲得。翌22年1月には第166回直木賞を受賞し、米澤さん史上最高傑作ミステリといわれている。

1位『三河雑兵心得 14 豊臣仁義』井原忠政[著](双葉社)

太閤秀吉の居城となる伏見城が落成した。秀吉は京の民を集め、自ら餅を撒いて祝った。だが、祝賀気分も冷めやらぬ中、盗賊石川五右衛門が三条河原で釜茹での刑に処せられた。凄惨な光景に茂兵衛も顔を顰めるしかない。無謀な「唐入り」も強行し、最近の秀吉は箍が外れている。天下泰平とはいかぬ世に暗澹たる茂兵衛にさらなる追い打ちがかかる。小田原の大久保忠世が重病だというのだ。家康の命を受け、鉄砲百人組を引き連れて東海道を一路東へ向かうが、途上、何者かの襲撃を受ける。戦国足軽出世物語、暗雲立ち込める第14弾!(双葉社ウェブサイトより)

2位『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』宮部みゆき[著](KADOKAWA)

この部屋で語られる怪談は、ひとの心を解きほぐす 江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。話はけっして外には漏らさない。聞き手を務める小旦那の富次郎は、従妹であるおちかのお産に備え、百物語をしばらく休むことに決めた。休止前最後に語り手となったのは、不可思議な様子の夫婦。語られたのは、かつて村を食い尽くした〈ひとでなし〉という化け物の話だった。どこから読んでも面白い!宮部みゆき流の江戸怪談。(カドカワストアより)

3位『ソードアート・オンライン28 ユナイタル・リングVII』川原礫[著](KADOKAWA)

再会と新たな出会いが待つ《ユナイタル・リング》編、第七章!(KADOKAWAウェブサイトより抜粋)

4位『黒牢城』米澤穂信[著](KADOKAWA)

5位『新 本所おけら長屋(一)』畠山健二[著](祥伝社)

6位『赤と青のガウン オックスフォード留学記』彬子女王[著](PHP研究所)

7位『白鳥とコウモリ(上)』東野圭吾[著](幻冬舎)

8位『白鳥とコウモリ(下)』東野圭吾[著](幻冬舎)

9位『京都寺町三条のホームズ 21 メランコリックな異邦人』望月麻衣[著](双葉社)

10位『はぐれ又兵衛例繰控 九 鹿殺し』坂岡真[著](双葉社)

〈文庫ランキング 6月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年6月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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