直木賞ダブル受賞の『塞王の楯』『黒牢城』ほぼ同時文庫化で両作ともにベストセラー
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- 塞王の楯 上
- 価格:880円(税込)
6月25日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』が獲得した。
第2位は『三河雑兵心得 14 豊臣仁義』。第3位は『黒牢城』となった。
4位以下で注目は6位と8位に初登場の『塞王の楯』上下。今村翔吾さんによる戦国小説。どんな攻めも跳ね返す石垣をつくる石積み職人・穴太衆の石工、匡介を主人公に、どんな守りでも打ち破る鉄砲職人・国友衆との対決を描く。2021年に出版され、2022年今週3位の『黒牢城』とともに第166回直木賞を受賞している。奇しくもどちらも戦国時代を舞台としており、文庫化も『黒牢城』が6月13日、『塞王の楯』が6月20日と、縁の深い両作となっている。
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- よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続
- 価格:1,056円(税込)
1位『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』宮部みゆき[著](KADOKAWA)
この部屋で語られる怪談は、ひとの心を解きほぐす 江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。話はけっして外には漏らさない。聞き手を務める小旦那の富次郎は、従妹であるおちかのお産に備え、百物語をしばらく休むことに決めた。休止前最後に語り手となったのは、不可思議な様子の夫婦。語られたのは、かつて村を食い尽くした〈ひとでなし〉という化け物の話だった。どこから読んでも面白い!宮部みゆき流の江戸怪談。(カドカワストアより)
2位『三河雑兵心得 14 豊臣仁義』井原忠政[著](双葉社)
太閤秀吉の居城となる伏見城が落成した。秀吉は京の民を集め、自ら餅を撒いて祝った。だが、祝賀気分も冷めやらぬ中、盗賊石川五右衛門が三条河原で釜茹での刑に処せられた。凄惨な光景に茂兵衛も顔を顰めるしかない。無謀な「唐入り」も強行し、最近の秀吉は箍が外れている。天下泰平とはいかぬ世に暗澹たる茂兵衛にさらなる追い打ちがかかる。小田原の大久保忠世が重病だというのだ。家康の命を受け、鉄砲百人組を引き連れて東海道を一路東へ向かうが、途上、何者かの襲撃を受ける。戦国足軽出世物語、暗雲立ち込める第14弾!(双葉社ウェブサイトより)
3位『黒牢城』米澤穂信[著](KADOKAWA)
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。(カドカワストアより)
4位『新 本所おけら長屋(一)』畠山健二[著](祥伝社)
5位『赤と青のガウン オックスフォード留学記』彬子女王[著](PHP研究所)
6位『塞王の楯 上』今村翔吾[著](集英社)
7位『N』道尾秀介[著](集英社)
8位『塞王の楯 下』今村翔吾[著](集英社)
9位『白鳥とコウモリ(上)』東野圭吾[著](幻冬舎)
10位『増補版 九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)
〈文庫ランキング 6月25日トーハン調べ〉
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