宮部みゆきのライフワーク「きたきた捕物帖」二作目が文庫版で登場 シリーズ累計40万部を突破[文庫ベストセラー]

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 8月20日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『子宝船 きたきた捕物帖(二)』が獲得した。
 第2位は『百年の孤独』。第3位は『もどき友成 助太刀稼業(二)』となった。

 1位の『子宝船 きたきた捕物帖(二)』は宮部みゆきさんによる連作時代ミステリ第二弾。16歳の見習い岡っ引きの北一と釜炊きの喜多次、二人の「きたさん」が江戸で起こる怪事件やもめごとを解決してゆく物語。宮部さんのこれまでの作品『桜ほうさら』や『〈完本〉初ものがたり』(ともにPHP研究所)などと同じ世界のお話として描かれており、登場した人物や出来事が本作にも関わってくる。2022年5月に単行本として発売された作品の文庫版。一作目の『きたきた捕物帖』の単行本・文庫、今作の単行本、合わせて40万部を超えるヒット作となっている。宮部さんは公式サイトの著者メッセージで《私が現役であるかぎり書き続けていきたいと思っています》とシリーズのライフワーク化に意欲をみせている。

1位『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部みゆき[著](PHP研究所)

宝船の絵から弁財天が消えた?謎解き×怪異×人情が愉しめる、「こんな捕物帖、読んだことない」と話題沸騰の人気シリーズ第二弾!(PHP研究所ウェブサイトより)

2位『百年の孤独』G.ガルシア=マルケス[著]鼓直[訳](新潮社)

蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印……。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。(新潮社ウェブサイトより)

3位『もどき友成 助太刀稼業(二)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

正反対の武士コンビは、江戸の刀剣商に駆け込むが…故里の毛利藩を出て、波乱の旅を続けてきた嘉一郎と助八郎。毛利家家宝の刀を江戸の高名な刀剣商・備前屋へ持ち込んだ。助八郎の勝手に振り回されながらも「助太刀稼業」で名を挙げる嘉一郎はある日、一万八千両もの借財があるという譜代大名の屋敷へ赴くことに。案内の小姓の姿が消えた時、不穏な声が響き、危険が迫る-―剣の修行と商人の交わりを通し、世の中を学び成長する武士の爽やかな姿を描く、シリーズ第二巻!(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『方舟』夕木春央[著](講談社)

5位『残照の頂 続・山女日記』湊かなえ[著](幻冬舎)

6位『母の待つ里』浅田次郎[著](新潮社)

7位『傷モノの花嫁2』友麻碧[著](講談社)

8位『アルジャーノンに花束を〔新版〕』ダニエル・キイス[著]小尾芙佐[訳](早川書房)

9位『N』道尾秀介[著](集英社)

10位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

〈文庫ランキング 8月20日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年8月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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