8月15日で終わらなかった戦争 ソ連が戦後を見据え仕掛けた「日ソ戦争」解説本に注目集まる[新書ベストセラー]

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 8月20日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『放送禁止。「あさ8」で知るニュースの真相』が獲得した。
 第2位は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。第3位は『「いい人」の本性』となった。

 4位以下で注目は7位にランクインした『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』。岩手大学准教授で日中露関係史の研究者、麻田雅文さんによる一冊。日ソ戦争は広島に原爆が投下された後、1945年8月8日に突如ソ連が宣戦布告しはじまった第二次世界大戦最後の全面戦争。日本がポツダム宣言を受諾したあとも、ソ連は9月上旬まで侵攻を続け、満州、樺太、北方四島などを支配下においた。同書ではこの戦いを「戦後を見据えた戦い」と解説し、新史料を駆使しながら米国のソ連への参戦要請から各地で起きた戦闘の実態、終戦までの全貌を描いている。今年4月に発売された新書ながら、8月15日の終戦記念日を前に注目が高まりランクインとなった。

1位『放送禁止。「あさ8」で知るニュースの真相』百田尚樹[著]有本香[著](飛鳥新社)

地上波では100%放送禁止のニュース解説!大人気ネット番組「あさ8」を書籍化!「『あさ8』に忖度は一切ありません。テレビが取り上げないニュースも堂々と取り上げますし、テレビの解説者が絶対に言わないこともはっきり言います。もし、私たちの発言が地上波テレビで流れたら、それだけでニュースになるでしょう。この本のタイトルが『放送禁止。』となっているのは、そういう理由です」(百田氏「まえがき」より)「『放送禁止。』の精神とは、エロ・グロ・ナンセンスのような類ではなく、偽善的な地上波放送が怖がって触れない、真に重要な問題に深入りするチャレンジ精神です」(有本氏「あとがき」より)「報道しない自由」を行使するメディアに宣戦布告する!(飛鳥新社ウェブサイトより)

2位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆[著](集英社)

「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。(集英社ウェブサイトより)

3位『「いい人」の本性』飯山陽[著](飛鳥新社)

もう「いい人」に騙されないで!!9割が騙されている彼ら彼女らの「裏顔」をぜんぶ剥ぐ!「いい人」のフリをしてとんでもない悪を為す者は、日本の政界、財界、学界、メディアだけでなく、世界中にいる。本書は彼らの偽善を暴き、白日のもとに晒す書である。(飛鳥新社ウェブサイトより)

4位『老後ひとり難民』沢村香苗[著](幻冬舎)

5位『新型コロナは人工物か? パンデミックとワクチンをウイルス学者が検証する』宮沢孝幸[著](PHP研究所)

6位『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』Kazu Languages[著](SBクリエイティブ)

7位『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』麻田雅文[著](中央公論新社)

8位『知らないと恥をかく世界の大問題15 21世紀も「戦争の世紀」となるのか?』池上彰[著](KADOKAWA)

9位『国民の違和感は9割正しい』堤未果[著](PHP研究所)

10位『歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―』宮口幸治[著](新潮社)

〈新書ランキング 8月20日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年8月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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