きょう10月28日は、日本に初めてジャイアントパンダが上野動物園にやってきたことから「パンダの日」とされている。
パンダといえば、和歌山県白浜町にあるレジャー施設「アドベンチャーワールド」に暮らす、ジャイアントパンダの楓浜(ふうひん)はもうすぐ4歳になる。
2020年11月22日に誕生するやその愛くるしさでメディアを沸かし、名前を一般募集した際は11万もの応募があった楓浜。この雌パンダの成長記録を追い続けているのが、読売新聞・和歌山支局だ。誕生から2歳までの日々を追った連載は大人気で、クラウドファンディングによってムック本が作られ、さらに電子書籍化もされた。
可愛さ満載の写真はもちろん、驚きの鳴き声や意外なつむじの事実など、あまり知られていないパンダ雑学も詰まったこの本から、もうすぐ3歳になる楓浜の成長を振り返ってみよう。
(以下、読売新聞の連載が電子書籍になった『パンダダイアリー(読売新聞アーカイブ選書)』より抜粋・一部表記を修正しました)
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母親の腕に抱かれて姿が見えないのは…(2020年12月12日、20日齢)
ジャイアントパンダの赤ちゃんが生まれてから13日で3週間になります。全長は、赤ちゃんの鼻の頭から尻尾の先までの長さを言います。アドベンチャーワールド によると、 12日の全長は33.5センチで、生まれた時より13センチも伸びました。体重は生まれた時の4倍超になり、自力で踏ん張って体を起こせるようになってきました。目はつむったままですが、まぶたを少し動かせるようになりました。目が開くのは生後2か月くらいです。
数日前まで、少しでも寒いと赤ちゃんが大きな声で鳴き、母親の良浜がぎゅっと抱きしめていました。その時は赤ちゃんの姿があまり見えませんでした。最近では、赤ちゃんの体温も安定してきたのか、親子が眠っている時も赤ちゃんの体が見えてきました。大きな体の良浜は力も強いですが、赤ちゃんをふんわりと抱っこをしています。
アドベンチャーワールドの広報を担当する長谷川穂波さんは「良浜の腕の中から赤ちゃんの姿が見えないのは、愛情深い子育ての証しです。温かく見守ってください」と話しています。
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